海外で暮らしていて困るものの一つが、本や CD などの購入である。もちろん中国にだって本屋も CD 屋もネット販売もなんでも揃っていて、買おうと思えばほぼなんでも購入することが出来る。しかしもちろんそこで売られているのは中国の中国人による中国人のための物品がほとんであり、日本の商品は残念ながらほとんど手に入れることができない。
だがあまり大きな声では言えないが、特に日本の CD や DVD などは、いわゆるところのパチ物が驚くべき値段で売っていることもある。これもまたあまり大きな声では言えないわけだが、私もそういう類の格安商品を購入することもある。しかし残念ながらというか当然というか、なんでもかんでも売っているかといえばそうではない。やはり売る方も商売である。店先に並べられているのは売れ線のメジャーどころばかり。私が所望する重金属系のハードな調べを奏でる楽団の CD は、ほとんど置いていないのが現状である。
あとはネットでの購入である。音楽購入で代表的なのはやはり iTunes store か。以前は参加するレーベルがお世辞にも多いとは言い難く、使えるようでいて微妙に使えない感にかなりもどかしい思いをしたりしたわけだが、最近は参加レーベルもずいぶん増えたようだ。本家アメリカのように正に買えない音楽は何も無しというわけではないが、まあまあそこそこラインナップも揃ってきたか、と思う。だがそれでも日本のレーベルと直接・間接に契約していないマイナーなバンドは当然ながらリスト落ちしているし、メジャーどころでも特に昔のアルバムなどでは、どういうわけだか全曲入っていない「パーシャルアルバム」なる珍妙な形で売られていることがある。おお、このアルバムも売ってるのか、と思いよく見ると、肝心の曲が入ってなくてガックリくることがたまにある。あれは何か権利上の問題なんだろうか。
音楽関連は以上のようなところだが、これが本となると状況はさらに厳しくなる。北京にも外国語の本を売っている本屋もあることはあるが、さすがにラインナップはかなり貧弱である。大昔に発刊された有名どころの文庫本はあるが、新刊や雑誌の類はあったとしても値段もかなりというか相当高い。これならいっそのこと amazon あたりからネット購入して海外発送してもらったほうが手っ取り早いような気もする。まあそれももの凄く高くつくわけだが。
あとはたまに日本に帰ったおりにまとめて買ってくるぐらいか。もっともそう頻繁に日本に帰っているわけではないので、今すぐ読みたい聴きたいものは買えないし、荷物の関係から持ち帰られる物量にもそれなりに限界がある。
ということで我が家では、月に一度本やら CD やらをamazon でまとめて購入し、それを一旦日本の某所に送ってもらい、そののち国際郵便で北京に届けてもらうという方式で運用している。日本の某所にはいらぬ手間暇をかけてしまうことになるが(いつも大変お世話になっております>伊勢原方面)、結局のところこれが最も早くかつ安上がりに希望の品を購入出来る方法である。
ちなみに先日、今月の定期便が到着したので、そのうち私の購入分をご紹介。
今月買ったのは以下の品々だ。
書籍:
・「小説こちら葛飾区亀有公園前派出所」秋本治、大沢在昌ほか
・「巨船ベラス・レトラス」筒井康隆
・「ハンニバル・ライジング(上下)」トマス・ハリス
・「BURRN! 2007 年 7 月号」
・「RALLY X イタリア号、ギリシャ号」
CD:
・「United Abominations」MEGADETH
・「Brack Rain」OZZY OSBOURNE
・「Systematic Chaos」DREAM THEATER
・「Shilver Wheel Of Stars」PHILIP SAYCE
・「Rise」THE ANSWER
・「No Break Like Soul」SOULIVE
なんだかもう趣味丸出しですが。
ともあれ、今月はあれこれ買い込んだので、しばらくは楽しめそうである。