ゴッズ・オヴ・ウォー マノウォー マーキー・インコーポレイティドビクター 2007-04-25 売り上げランキング : 5730 おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
唯我独尊系ムキムキマッチョ轟音爆走メタルバンド、MANOWAR の最新作。
シンフォニック・オペラへの傾倒が顕著だった前作の作風をさらにおし進め、今回はアルバム丸ごとオペラティックな作品となった。北欧のオーディン神話をコンセプトとして、物語風に各曲が配置され、その曲中、曲間の折々にオーケストラやナレーションがさらに雄大なスケール感を演出。まるで一本の映画を見ているかのような、実に荘厳な雰囲気のアルバムである。
コンセプトアルバムということで、楽曲の方もどれも大作よりの作りになっている。それでもいかにも MONOWAR たる疾走感や、勇壮なクワイア、思わず拳を振り上げたくなるような高揚感はもちろん健在。いやー、これはライヴを是非見てみたい。
ということで、大変優れたアルバムではあるのだが、しかしそれもバンドのこれまでの背景や現在の立ち位置、今回のアルバムコンセプトなどを理解してはじめて言えることである。演奏はともかくとして、何せあのルックスである。半端なくムッキムキのマッチョなおっさん達が、長髪を振り乱しつつ大音響で爆走するわけである。知らん人には単なるギャグにしか見えない可能性が非常に高い。そういう意味では激しく聴き手を選ぶ音楽ではあるが、忠誠を誓った人間にとってはすでに唯一神、絶対神の領域に達していると言っても過言ではない。世の中にはっすね、こういう音楽もあるんすよ奥さん。
で、私?もちろん忠誠を誓った者の一人である。Hail!
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。