今日はまず朝から引っ越し業者が見積もりに来訪。北京へ送る船便と、日本に残していく荷物の容積を検分してもらう。
北京での住まいは家具付きの住居。したがって大物の家具や家電の類はほとんど持っていく必要がないので、一般的な海外赴任の場合より船便で送る荷物の量はかなり少なめではある。とはいえ衣類や身の回りのもの、それから本や CD など、集めてみればそれなりの量。ここ数週間かけてすこしずつ荷物を整理し、梱包作業を行ったおかげで、ようやく船便分の荷物はなんとかダンボールに押し込むことが出来た。
船便はどうにかこうにかなったとして、問題は国内に置いていく荷物である。今回の引っ越しの場合、北京に送るものより、むしろ国内に置いていく荷物の方がはるかに多い。会社でトランクルームを借りてくれるのでとりあえずそこに預けることになるのだが、タンスや本棚、大型家電など、主な家財は全てトランクルーム行きになるので、これがまた相当な容積になりそうだ。こちらはまだ荷造りは完全に終わっていない。トランクルームへの搬入は北京に向かう直前になるので、まだちょっと日程的に余裕があるとはいえ、残りの荷物を見るにつけ、梱包作業はまだまだ相当時間がかかると思われる。しかし引っ越し期限まで、そう日もない。最後はおなじみの突貫工事だろうか。
ところで我が家の場合、二人しかいないくせにとにかくやたらと荷物が多い。なにせ私もかみさんも相当な物持ちで、まずは本、それから服、さらに CD やらカバンやら靴やら、玉石混合の半端ではない量の荷物だったのである。しかしこれらをこのまま北京に持っていく、あるいは日本に置いていくわけにもいかない。これもまた良い機会である。徹底的に所有物を見直し、捨てるものはドンドン捨て、身軽になって海外に赴く。これが引っ越し者としての正しい姿であろう。
で、なんだかんだでたぶん二人合わせたゴミの総量はこれまた半端な量ではなく、燃えるゴミ燃えないゴミ粗大物全部合わせると、比喩でも誇張でもなく恐らく 1 トン近くいっていたはず。本当だ。おかげでうちのマンションのゴミ集積場は、我が家から吐き出されたゴミで埋め尽くされることになった。よくもまあこれだけゴミがあったものだと感心するが、それだけ無駄なものにに囲まれて生活していたわけである。
ちなみにうちのマンションのゴミ集積場は当然ゴミの種類によって出せる日が決まっているのだが、なにせ都合 1 トン級のゴミの山である。燃えないゴミの日は月水金だの、資源ゴミは毎週水曜日だのと、そんなこといってられない状況である。なので夜中にこっそり置いてきた。生活ルール無視の極悪非道の所業であることは十分認識している。だがどうにもならないこともある。マンション住民の皆様にはこの場をお借りしてお詫び申し上げたい。あの大量のゴミ、実は我が家が出したものでした。えらいすんませんでした。もうしません。北京から帰ってきた時にまた大量にゴミを出すかもしれませんが。
夕方から都内に移動し、銀座某所の穴子料理屋へ。穴子のお造り、しゃぶしゃぶ、穴子寿司など穴子ずくしをいただきながら日本酒をやる。こういうのもしばらくは味わえないと思うと、ちょっと寂しくなったり。