土曜日は北京引っ越し第一弾、船便の荷物を発送。
先日このページで書いたとおり、北京での住居は家具・電化製品付きなので、基本的に今回発送する荷物は冬物の衣類と本、CD、趣味の物品、それと一部の電化製品ぐらいのものだが、なんといっても荷物の多い我が家のこと。最終的に段ボールにして総数 18 個と相成った。こんなにと言いますか、それだけで済んだのか、と言うべきか。ちなみにこれら以外の荷物は会社で借りてくれたトランクルームに置いていくのだけれど、もちろん今回の海外発送分よりそちらの方がはるかに量は多い。まだ完全に荷造りは終わっていないが、はたして段ボール何個になるのか。とりあえずそれはまた後日考えることにする。
やって来た引っ越し屋の作業員は二人。室内で荷物の搬送と一部荷物の梱包を担当する人と、階下でトラックに積み込む側に別れ、テキパキと段ボールを運び出していく。それにしてもこの室内担当者、わりに小柄で痩身の若いあんちゃんなのに、文庫本や CD が満載された段ボール箱をひょいと持ち上げて次々と持っていく。プロである。
電化製品は梱包してくれるということでそのままにしておいたが、これらの梱包も実に手際がよい。複雑な形状をしたプリンタやエスプレッソメーカも、エアクッション(通称プチプチ)や薄紙を巧みに組み合わせてクッションにし、あれよあれよという間に見事に梱包していく。やはりプロである。そういえば私も学生時代はよく引っ越し屋のバイトをやったものだが、運び入れ出しばかりやっていたような気がする。やはりこういう壊れ物や電化製品の梱包はそれなりにノウハウがあり、バイトにはおいそれと任せられないのだろうか。
なかでも圧巻はギターの梱包であった。ギターのような妙な形の荷物を一体どうやって段ボールに入れるのかと思ったら、段ボール箱を解体して切り貼りし、ピタリとギターが収まるようなカスタム形状の箱を作っていく。最終的にはまるでドラキュラが中から出てきそうな西洋棺桶風の入れ物が出来上がった。もちろんこの中にギター二本がぴっちりと収まってしまった。その間、わずかに十分あまり。プロだ。プロの仕事だ。
とりあえずはこれで引っ越し第一弾は終了である。ちなみに今回送った荷物が船便で中国へ送られ、無事に税関を通過し、北京の新住所にまで送り届けられるまでには、約一ヶ月かかるとのこと。飛行機で飛べば三時間あまりの距離なのに、荷物を送るとなるとえらく長いことかかるわけだ。ま、きっと北京に着いて最初の一ヶ月なぞあっという間に過ぎるはず。忘れた頃にひょっこり届きそうである。
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