今週の火曜日から久々の日本出張。久々も久々、そういえばいつ以来だったかと思い返すと、こうして仕事で日本に行くのは実に一年半ぶりであった。去年はなんだかんだで帰らなかったしなあ。代わりにアメリカに行ったりしたけれど。
火曜日の朝、家を出てタクシーで北京国際空港へ行き、とっととチェックインを済ませようといつもの ANA のカウンタへ。チケットは事前に中国にあるコールセンタで予約を済ませてある。E チケットなのでパスポートを受け付けのあんちゃんに渡すと、なにやら渋い顔。どうも予約が取れてないらしい。いやいやそんなことはないって春節前にちゃんと電話してチケット取ってるってちゃんと確認しておくれ、と再度端末を操作してもらうが、結果は変わりなし。どうなってんのよ。
そういえば今回はチケット予約をする際、最初に電話した時にマイルカードの番号がわからず一旦保留にして、番号を確認したのちに再度かけ直し、改めて予約をしたという、ちょっとイレギュラーなことがあった。その時はちゃんと予約が取れているのか若干不安だったが、あいだに春節があったり仕事が鬼のように忙しかったりでそんなこともすっかり忘れていた。言われてみればいつも郵送で送られてくるはずの予約明細書が今回は来ていなかった。うかつ過ぎだろ俺。
そんなことを言ってもチケットが取れていないことには変わりない。カウンタのあんちゃんが言うには席はまだあるが、そのかわり当日発券、しかも正規料金なので、当然ながら滅茶苦茶高額である。しかし日本には絶対に行かねばならない。このままキャンセルした日にはあちこちに迷惑がかかる。一瞬、高くてもいいからチケットを買うか、とも思ったが、しかし次の瞬間には脳裏に出張旅費明細書を目にした時の般若と化したボスの顔がちらつく。決済してくれんだろう、こんな値段じゃ。
カウンタのあんちゃんは中華国際航空(エア・チャイナ)ならずっと安く買えるはずだと言うので、一縷の望みをかけてカウンタに行ってみる。東京までの往復のチケットが欲しいと告げると、席にはまだ余裕があり、金額も元々予約したはずだった ANA の料金とほぼ同額。しかも発着時刻も往復ともに搭乗予定の ANA 便とほとんど一緒である。いや助かった。
これで私が乗るはずだった ANA 便が日本海上空で消息を絶ち、乗員乗客ともに絶望的、ということにでもなればドラマだが、もちろんそんなことは無く、ANA 便も、そして粗忽者の日本人おっさんを乗せたエア・チャイナ便ともに無事に日本に到着である。まあ結果良ければ全て良しとでも言いますか。しかし日本も結構寒いな。
ということで出だしからいきなりつまずいた今回の日本行きだが、到着翌日の水曜日から本格的な仕事を開始。朝から夕方まであちこちで会議やら打ち合わせやら。あちらが終われば息つく暇無く今度はこちらと、ちょっとスケジュールを詰め込みすぎたか。夜は古い友人や元の職場の同僚やらと連日飲み。久しぶりなのでこちらもみっちりと予定を入れたが、こう毎日深酒していたらさすがに疲れる。まあ次はいつ帰ってこられるかわからんからなあ。
気がつけば本日は木曜日。仕事も明日一杯で終わり、その後は横浜の実家に寄って、北京に帰るのは日曜日の夜である。しかし北京に帰れば帰ったで、またぞろ忙しい日々が待っている。せめて実家ではのんびり過ごそうと思うのだった。