これまで中国では、春節(旧正月)、労働節(メーデー)、そして国慶節(建国記念日)の年三回の連休制度(それぞれ法定の三連休に前後の土日を合わせた七連休)が実施されてきた。しかしそ の結果、大量の都市部市民が故郷や行楽地へ大挙して移動する、いわゆる「民族大移動」が発生することになった。
日本でもゴールデンウィークやお盆などの長期休みの時期に同様の事が起きるが、なにせ中国ではただでさえ人がやたらと多い。移動する人数も規模も半端ではない。道路は大渋滞、観光地も人で溢れ、観光資源の破壊が進み、自然環境への影響も無視できなくなった。さらに連休中は人で溢れかえっているのに、そのほかの日はまったく人がいないというところも少なくない。ピーク時との差があまりにも極端になってしまった。
こうした長期連休の弊害についてかねてから論争が続いていたが、ついに昨年末に新制度が発表されることになった。新しい祭日制度では、労働節の三連休が廃止されることが決定。5 月 1 日の一日のみが法定休暇となるが、今年の場合は 5 月 4 日の日曜日分の休みを 5 月 2 日の金曜日に移動し、5 月 3 日の土曜日と合わせて 5/1〜3 の都合三連休となった。
ということで今年の労働節は世間一般的には三連休である。しかし私を雇用する北京の会社の創立記念日が 5 月 9 日で、それを 5 月 4 日に振り替えることにした。したがって私としては全部で四連休となるわけである。まあ四連休と言っても実質的には 5/1 と 5/9 分の二日のみの休みでしかないのだが、それでも連休は連休。ありがたやありがたや、と唱えつつ休ませていただく所存だ。
で、この連休に何をするかと言えば特に何も無し。先日香港に旅行も行ったし、かと言って中国国内近場もおそらくどこも人だらけで、出かけるだけ疲れるだけに違いない。このままいけばひたすらダラダラと過ごすこと決定か。そういえば去年の労働節は何してたかいな、と過去ログを漁ると、やはり何もしておらなんだ。まあ去年同様に今年も四月は忙しかったからな、と自己弁護して、今年もまた自堕落に過ごす労働節である。
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。