労働節休みの初日。特に予定も無くダラダラ過ごす所存であったが、ダラダラしていても腹は減る。今日の晩飯、何にするかねえ、と考えているうちに頭に浮かんだのが、鶏である。鶏の丸焼きが喰いたい。となればカルフールか。
しかしこの時期、カルフールはちょっとヤバそうである。あの、今や何のためにやっているのかさっぱり分からなくなった聖火リレーの大混乱騒動で、頭の悪すぎる中国愚民の怒りの矛先を一身に集めることになってしまったフランス系スーパーである。それにしてもフランスに抗議するのは百歩譲って分かるとしても、それがどうして大使館などの公的機関に行かないで一介の民間企業を標的にするのか、狂人集団のやることは常人には理解しがたい。
それはそれとして、噂によると労働節期間、特に本日 5/1 はカルフール周辺でフランス排斥のデモが行われるとの情報もあり、在中国日本国大使館からもカルフールには行かないように警告も出ている。ううむ。
しかし中国に暮らす日本人として、現在の状況は看過できないのではないか。多少の危険は顧みず、今の本当の中国の姿を民間レベルから見た形で余すことなく報告する義務が、私にはあるのではないか。野次馬根性と言う無かれ。いやまあ実際そうで、なんかデモとか見たことないし面白そうじゃんか、というのが限りなく本心であり、まあそういうことだ。行くなと言われてるのに、よせばいいのにヘラヘラ笑いながらホイホイと見に行ってしまう、ホラー映画なら真っ先に首チョンパされて殺されるタイプである。
ということで、近所のカルフールへ出撃である。
しかしカルフールに着いてみると、なにやら静かである。
ん、デモは?
店舗の入り口に公安(警察)が警備しているものの、やる気なさそうにおしゃべりしてるし。
店の中もいつもよりはだいぶ人出が少ないような気がするものの、緊迫した雰囲気などは全くなし。血湧き肉躍る激しいデモを期待してきたのだが、そんなものは欠片も無かった。仕方ないので鶏丸焼きを買って帰った。
ということで我が家の近所のカルフールでは、いたって平和そのものであったが、大学がたくさんあって学生が多い北京北西部の中関村にあるカルフールでは、それなりの規模のデモがあったらしい。残念。いやまあ、平和が一番ですな。
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