先週末、日本の国連安保理常任理事国入りに反対する集会が中国各地で行われ、広東省の深センや四川省の成都では、一部の反日集会参加者によって日系大型商店の施設が壊されたらしい。さらに今日は日本の教科書検定の結果が公表され、韓国とともに中国政府も阿南特命大使を外交部(外務省)に呼びつけて一部の”侵略美化"歴史教科書が検定を通過したことについて「憤慨」の意を伝えたとのこと。こうした歴史教科書の編纂会(具体的に言えば「新しい歴史教科書をつくる会」)に日本の大企業が資金提供している、との報道があり、 日本製品の不買運動も起こっている。
という、にわかに反日感情の高まる中、外務省の「海外安全ホームページ」で中国在留邦人に対して「注意喚起」を促す文書が掲載された。
北京の現地に住む人に聞いたところによると、現在北京市内では目立った動きはないようで、具体的に身の危険を感じたりすることはないそうだ。反日集会が開かれた南部地方と違って北京は行政の中心地であり、当局の監視の目も厳しいので、反日分子が直接的な行動に出ることはまずないだろう。ただしいずれにせよ地域や個人による温度差はあるにしても、中国国内で反日感情が燃え滾っている状況であるのは確か。このあたりの情報は注意深く見守っていきたい。
そりゃいろいろあるだろうけどさ、みんな仲良くやろうよ。と簡単にはいかないのがこの問題の根深さなんだよなあ。
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