世界ラリー選手権委員会は、8 月 27 日(金)にパリで会合を開き、来年の WRC カレンダーを承認した模様。
1月20~23日 モンテカルロ
2月10~13日 スウェーデン
3月10~13日 メキシコ
4月7~10日 ニュージーランド
4月28日~5月1日 イタリア
5月12~15日 キプロス
5月26日~29日 トルコ
6月16~19日 ギリシア
7月7~10日 アルゼンチン
8月4~7日 フィンランド
8月25~28日 ドイツ
9月15~18日 グレート・ブリテン
9月29~10月2日 日本
10月13~16日 フランス
10月27~30日 スペイン
11月10~13日 オーストラリア
今年からの変更点としてはイタリアが 10 月から 4 月末~5月初に移る程度で、あとはそのまま。開幕戦の位置を失うと予想されていたモンテカルロも目出度く据え置き。ただ当初の提案に反してグレート・ブリテン・ラリーは年間の最終戦の位置に復帰せず、今年と同様オーストラリアがシーズンの締め括りを務めることになったようだ。「モンテに始まり RAC(グレート・ブリテン)で終わる」ってのが長年の習慣になっているから、オーストラリアが最終戦というとなんだか変な感じがするが、とりあえずモンテが開幕戦から落ちなくて良かった。WRC 随一の伝統と格式を誇る、あのワクワクするような晴れやかなオープニングセレモニーを見ないと、やっぱり一年が始まらない。
ちなみにまもなく始まるラリー・ジャパンだが、カレンダー落ちすることなく無事に来年もスケジュールに載った。ロジスティックス・コストや段取りの悪いオーガナイズの問題などから「今年が最初で最後」という噂もあったが、やはり欧州系自動車メーカにとって日本市場は無視できないということですかね。日本では WRC の一般的知名度はそれほど高くないにせよ、それでも宣伝効果は大きい。WR カーは正に「走る広告塔」。プジョーやシトロエン、フォードにとってみれば、またとないプロモーションの機会である。まあ WRC の現場で戦っている人達の本音はきっと、「あんなクソ遠い極東の島国くんだりまで行きたかねえけど、車を売るためならしょうがねえか」って感じだろうが。
ただこのスケジュールも、「これで決定」なんて言ってるが完全確定じゃない気がする。ここ最近の世界ラリー選手権委員会や FIA の暴走っぷりを見ていると、またもう一つぐらいドンデン返しがあるかもしれん。「やっぱりまた全 14 戦に戻しまーす」とか。そうなったら真っ先に落ちるのはキプロスと、それから日本ですかね。
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