北京出張二日目。朝から晴れ。いきなり暑い。今日も気温は楽に 30℃ を越えるだろう。まあ日中のほとんどは空調の効いた屋内にいるから関係ないといえば関係ないが。
仕事は今日から本格的に始動。すでに事前に日本でネゴ取りや資料整理などを済ませてきているし、こちらのスタッフとも何度か顔を合わせているので特にとまどうことはないが、今回もかなりタイトなスケジュールである。昨日打ち合わせた段取りに合わせて次々に進めていかないと、取りこぼしすることになりかねない。仕事を積み残したまま日本には帰れないのである。
いくつか問題は発生したが、なんとか切り抜けもしくは目処がたち、とりあえず本日の業務は終了。
今日の晩飯は北京市内の海鮮料理屋。店に入ってまず、様々な海産物が生きたまま長大な生け簀の中に陳列されているのに驚く。まずはこの中から好きな食材を選んで、調理法や味付けを指定したのちに厨房で調理してテーブルに運ばれるシステムになっているらしい。それにしても伊勢海老や蟹、各種の貝などに混ざって、チョウザメやら鯛やらなんだか得体の知れない魚やら、はてはウシガエルやワニ(!)まで、もう海産(じゃないのもいる気がするが)ならなんでもござれ、の様相は見ているだけでも楽しい。
ちなみにこの店はつい最近できたばかりだそうだが、開店早々から人気店らしく、土日などは長蛇の待ち行列ができるらしい。そりゃ流行るでしょうなあ。
セレクトした食材は、アサリとホタテ、太刀魚に渡り蟹など。アサリのあっさりスープやホタテのバター焼き、唐揚げにした太刀魚も美味しかったが、なんといってもこの蒸し焼きにした渡り蟹が絶品。肉厚のハサミや足の肉身はもちろん、甲羅の裏側にびっしり張り付いた蟹味噌が、これまたとんでもなく美味いのである。
ご飯ものとして選んだのは、魚の卵(種別は不明)をトッピングした海鮮炒飯。これもまた美味い。海老と蟹からとったスープを使って炒め、戻した乾燥ホタテを混ぜ込んで作っているそうだが、様々な海の幸のエキスが絡み合って実に滋味深い味わい。これは私的炒飯美味い度ランキングの、現在最高位である香港で食った福建炒飯に匹敵するクオリティである。すでに渡り蟹やらホタテやらで腹一杯になっているにもかかわらず、何かに取り憑かれたように、まるで餓鬼のごとく食いまくる。ううむ、北京の海鮮炒飯おそるべし。
今回は摂生に努めようと思っていたのに、二日目にしてこの有様。やっぱり今度も肥えて帰国する羽目になりそうである。
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