■Ctrl+Alt+Del操作を考案したIBMの技術者が引退
Windows マシンではおなじみの「Ctrl+Alt+Del」というキー操作を考案した技術者 David Bradley 氏(55)が IBM を退職。勤続 28 年と 1/2 の勤めを終え、第二の人生をスタートさせたそうだ。
Bradley 氏が、IBM に入社したのは 1975 年 06 月のこと。それから 1980 年までに、現在まで続く PC ひな形となった IBM PC の開発に参加し、キーボード周りを担当した。開発初期の頃、やたらとハングアップすることの多かったプログラミング作業でリセットボタンを押す手間を省くため、「Ctrl+Alt+Del」というキー操作を考えたそうだ。「すぐに分からないような操作にしたいと思った。このキー操作は,電源を入れ直すのと同じ意味があり,軽率に実行されてはいけない。ふとしたはずみで実行してもいけない」と彼は話している。しかし今や再起動はもちろんのこと、ログインやタスクマネージャーの表示など、かつての DOS 時代の Ctrl+C や Ctrl+Esc を上回る、ある意味世界一有名な複合キー操作になっている。
ちなみに Bradley 氏、IBM PC 20 周年祝賀会でスピーチした時に、ビル・ゲイツ氏ら Microsoft 関係者の前で、「Ctrl+Alt+Del を考えたのは私だが、有名にしたのは Bill Gates 氏だ」と、きっついジョークをぶちかましていたそうだ。もちろん当のゲイツ氏は笑ってなかったらしい。おそらく優秀な技術者だったのだと思うが、ウィットのセンスもなかなかである。オヤジ、グッジョブ。
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