稀代の天才シンガー、ジャニス・ジョプリンが、スターダムに駆け上がる前に地元サンフランシスコで結成していたバンド、Big Brother & The Holding Company の 1968 年のライヴ盤。
なんでもこの CD は当時のレコーディングエンジニアだった人物が音源を発掘、現代の技術でディジタル・リマスタリングしたものだそうである。さすがに古い音源だけあって音質的には古くさく感じるが、それでも当時のライヴならではの臨場感と熱気が伝わってくる。蛇足ながらジャケットもすごくいい。
1968 年というと、モントレー・ポップ・フェスティバルやウッドストック・フェスティバルでの伝説的なパフォーマンスで大ブレイクする直前であり、認知度的にはローカルバンドの一シンガーというところだったのか。それでもあの正に命を削って絞り出すような熱いシャウトは随所で炸裂している。実際このわずか二年後、ドラッグのオーバドーズにより 27 才という若さで夭折することになるのだが、生き急いだ天才はこの当時何を思って歌い続けていたのか。
もしあなたが Superfly を聴いてロックに目覚めた若い人ならば、是非とも一度ジャニス・ジョプリンを聴いてみてほしい。40 年も前にこんなにも凄い歌い手がこの地球にいたんですよ。
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