火曜日の上海は小雨。
昼間の気温は 7℃ 程度まで上がるので、北京に比べるとかなり暖かいはずだが、雨がぱらついていることもあってか、体感温度的にはかなり寒い。しかも上海辺りでは北京や大連、ハルピンなど北方内陸部と比べて冬の寒さはあまり厳しくないため、暖房設備があまり整っていない。北京ではどこの家庭や会社にも必ず暖気(スチーム暖房)があって、部屋の中は 24 時間いつでも暖められており、外は凍死しそうに寒くても一歩建物の中に入れば南国のパラダイスになっているのが普通である。
しかし上海にはそんな設備はない。さすがにエアコンぐらいはあるが、もちろん常時稼働しているわけではない。というよりも、なぜかほとんど稼働させない。したがって部屋は寒い。とても寒い。火曜日、水曜日と上海市内、郊外にあるいくつかの会社を回って打ち合わせをしたのだが、通された会議室や工場内の気温は贔屓目に見積もっても 10℃ あるかないか。オフィスの中でさえも、皆ダウンのコートを着て仕事をしているのであった。どうして暖房を入れないのか。もしかしてこれは省エネの一環か何かなのだろうか。と思って聞いてみたが、別にこれがごく普通だとのこと。いや普通じゃないって。おかしいって。あなたの顧客の哀れな日本人と北京人ご一行様は、慣れない寒さに震えているのですよ。
本日の午前中も上海郊外の某社を訪問した後、浦東空港から再び飛行機に乗って一路南へ、今度は深センへ飛んだ。約二時間のフライトの後に降り立った深センも小雨。なんだか今回の出張はやたらに雨にたたられている。ただしさすがに一気に南下したからか、だいぶ暖かい(深センは香港のすぐそば)。タクシーの運ちゃんに聞いたら、今日の昼間は 23℃ まで上がったそうだ。最近の北京の最低気温は -7℃ ぐらいだから、気温差 30℃ か。中国は広い。