大変お久しぶりでございます。若干疲れておりますが、とりあえず生きております。
と、辛気くさい生存報告だけだとなんなんで、もう一月前の話になりますが、先月に日本出張した折りに訪れた、お台場の等身大ガンダムのレポートなぞ。
こんなのを載せると、一体何しに日本に行ったんだと訝しむ向きもあろうが、断言しよう。これを見るために行ったのだと。いや、ちゃんと仕事もしましたが。
ということで日本出張の最終日。この日は特に仕事の予定もなく、成田から飛行機に乗って北京に帰るだけの移動日。飛行機は夕方の便だったので、すこしだけなら時間がある。
実はこの前日、高校時代の古い友人達と新宿で飲んだのだが、その時やはり出たのはこの等身大ガンダムの話題。何せ我々はファーストガンダムをリアルタイムで体験した世代である。我々の海馬の奥底に、流れる血潮に、「連邦の白い悪魔」と呼ばれた立ち姿が刻み込まれているのだ。見に行きたいよね、見に行くべきか、見に行かんでどうする、見に行くのが義務、見に行け何を失っても行け、と焼酎の杯を重ねる毎に白熱する議論。馬鹿オヤジの集まりである。
そんなわけで勢いに任せ、新橋から ゆりかもめに乗り「台場」駅で降りて潮風公園へ。しばらく歩くと開けた公園が見えてきて、その先には。
おおっ。
うおおっ。
で、でけえっ!
「連邦の新型はバケモノか!」と思わずつぶやく。
異常に細かいディティール。今にも動き出しそうである。と言うか動いてほしい。
ランドセル部分も抜かりなし。バーニヤが格好いい。是非ともビームサーベルを引き抜いてもらいたいもの。ちなみにビームライフルを構えているという案もあったそうだが、そうするとあまりにも「兵器」っぽくなりすぎるのでボツになったとか。半島方面への配慮ですかね。
どうでもいいが、平日の午前中だというのにスーツ姿のサラリーマンがカメラ片手に大勢やってきていた。あんたら仕事はいいのか。つうか、こんなの見せられたら仕事なんてどうでもよくなりますわな。
このお台場ガンダム、先日ついに完成して正式公開となったそうである。8 月いっぱいまで無料公開されるとのことなので、興味のある方は是非とも見に行っていただきたい。
しかし不況不況と言いながら、こんなもんを平気で作ってしまうのは、日本が平和だからなのか脳天気なのか。それでもこんなもんを作ってしまえる国は、世界広しと言えども日本しかありえない。いやもうほんとに、日本恐るべし。こういうことが出来る限り、日本という国はまだまだ大丈夫だと思えるのである。えーと、大丈夫ですよね。