本日 3 月 30 日は日本に帰ってきて一周年となる日。昨年の今頃、成田から家にたどり着いて、家具も何もないがらんとした居間で何するということもなく、ただひたすらボケッとしていた。ようやく日本に帰ってきたという安堵と、しかし 6 年弱慣れ親しんだ居場所から突然かつての居場所へ帰ってきた不思議な戸惑いと、朝 4 時に起床して飛行機に乗って久々に車を運転してそれも猫を連れての帰国であって、その他諸々あれやこれやのてんこ盛りで、とにかくぐったり疲れていた記憶がある。
あれから一年。まあなんだかんだといろいろあったが、今やすっかり元通りである。帰国当初に感じた妙な違和感、周りの全てが日本人で誰もが流暢な日本語を喋り、その中に自分がいて家も家族も何もかもがそこにあるという、日本人が日本で暮らすのなら当たり前のことが当たり前でないと感じていた感覚も、この一年で完全に消えた。むしろ自分が北京で暮らしていたなんて、今となってはそちらの方が信じられないというか、なんだか夢の中の出来事のような気がする。この微妙な感覚は何とも言葉にしにくいが、長い間外国に暮らした経験のある方ならば解ってもらえると思う。
ちなみに一年前、北京からの飛行機の中でビビりまくりだったフェイツイさんも、今や完全に日本の猫である。