もう四月っすよ。
何やら最近やたらと喧しいのが、北朝鮮の「人工衛星打ち上げ」である。それに対し「迎撃」だのなんだのと、政治家マスコミ市井の人たち皆が物騒なことを議論している日本国。私に言わせれば、何をバカなことを大まじめに話し合っているのだかと言いたい。かの国の人たちがあくまで「人工衛星」を打ち上げると言っているのだから、それはやはりどこから見ても誰が何と言おうと「人工衛星」なのである。
しかし我が日本国も世界に冠たる技術立国。「人工衛星」を打ち上げるなぞ朝飯前、しかも多くの技術者の方々が血のにじむような努力をした結果、ある時突然打ち上げが決まっても「合点承知」とばかりにすぐに用意が出来る体勢は整っている。某国新任大統領の言葉を借りるまでもなく、「変革」と「スピード」が雌雄を決するこの世の中、いきなり「人工衛星」を打ち上げる計画が持ち上がったとしても、何の不思議があろうか。
そしてそれがたまたま、本当にたまたまに、かの国が「人工衛星」を打ち上げるその時、偶然我が国も「人工衛星」を打ち上げ、それが更にたまたま、それこそ天文学的な確率でもって衝突してしまったとしても、そちらも打ち上げこちらも打ち上げ軌道要素も何故か完璧に一致してこれは奇遇ですなあはっはっは、お互い「人工衛星」が木っ端微塵になってしまったのは大変残念ではありますが、いやいや実に不幸な事故でしたなあ、ということになるわけである。そんなご都合主義なとか、そもそもイージス艦から打ち上げ可能な「人工衛星」とはいかがなものかなど意見もあるだろうが、なにしろこの世は不思議で満ちている。不思議だねえ奇遇だねえ、こういうこともあるんだねえ、で済ますしかないではないか。
まあしかし、困った国ですなあ。
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