先日の三連休でようやく「BIOHAZARD 5」をクリア。
今回のバイオはこれまでのシリーズとはだいぶ趣きが異なっており、ほとんど屋外での戦闘が中心となる。なおかつ戦闘に次ぐ戦闘で、よりアクションに力点をおいた仕上がりの印象。とにかく敵があとからあとからわいて出るので、バンバンと拳銃やショットガンをぶっ放して倒しまくらなければならないので、敵を掃討した時の爽快感はあるが、まあなにせ非常に忙しい。それでも(ノーマルモードでプレイしているからか)弾は比較的豊富に補給することが出来、また進む道筋は基本的に一本道だから迷うこともあまりない。
ということで一応クリアしたわけだが、全体的な印象としては「BIOHAZARD」のゲームとしてのテイストが、これでまた一歩新しい領域に進んだのかねえ、と思える。屋内、館、扉、謎解き、遠くから忍び寄る足音、閉鎖空間で味わう絶望的なまでの恐怖感、といったものがこれまでの「BIOHAZARD」シリーズの大きな要素のひとつであった。しかし、今回の「5」ではそれらがかなり減少し、「ホラー」というよりも戦争アクション物という感じが強くなった。
こうした感覚は前作の「4」の時にも感じたけれど、今回の「5」ではさらに先へ進んだように思われる。まあこれはそれぞれのお好みだとは思うし、ゲームの基本システムや操作感、世界観を変化させていくのは続編を作り続けていく上で必要なことだとは理解はする。しかしかつての「BIOHAZARD」シリーズをこよなく愛する者としては、やはりどこか寂しい気がするのも事実。もちろん PS3 の強力なパワーをふんだんに使った映像、画像は凄いの一言だし、シナリオも良く出来ている。全体的には「さすがバイオ」と唸らせるゲームだとは思うんですが。ううむ、でもねえ。
ただちょっと気になったのが、本編主人公であるクリスの宿敵、ウェスカーの披露するアクションシーンが、どう見ても某超有名ハリウッド映画のアクションそのものであること。このゲームもハリウッドで映画化されているのに(確か続編も制作中だったか)、これはちょっといかがなものかと。ついでに言うと最後のウェスカー戦、何時間かけても倒せなくて半ば諦めかけていたのだが、攻略法が分かってみれば、ものの三分で倒せる呆気なさ。思わず「なんじゃそりゃ」と叫んでしまった。ゲームクリア後にネットで調べてみると、「ウェスカー最弱説」が囁かれているのもうなずける。まあ最後の最後にバイオの様式美であるロケランの出番もあったので良しとしたいが、しかしなあ。なんだよあんた、弱いんじゃん、と言ってやりたい私である。
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