気がつくとクリスマスも終わり、すっかり年末押し迫ったというところですか。今年も残すところ三日。何とも陳腐な表現ながら、今年も時間が過ぎるのがあまりに早かった。
すでに日本は年末年始の休みに入っているようで、聞くところによると今年はカレンダーの関係上、九連休のところが多いそう。私を雇用する日本の本社も、この土曜日から来年 1/4 まで、どーんと九連休である。仕事納めの金曜日には関係部署や日頃あれこれやり取りしている人から年末の挨拶メールが続々とやって来て、その度にいやいやこちらこそお世話になりました来年もよろしくなどと返信していたわけであるが、こちら中国は今年は一応 1/1 から 1/3 までの三連休となっているけれども、1/4 の日曜日から再び平常業務に戻るので、1/2 土曜日を除けば実質的には元日一日のみの休みという案配である。つまりは 12/31 ぎりぎりまで通常営業である。感覚としての年末感はあるとしても、実質としてはまだまだ終わりという感じではない。ああそうですかこれから九連休ですかそりゃ大変結構まことによござんしたねこちとら大晦日まで仕事すんだよチキショーめ、と内心思いながらメールを書いた私。きっとメールを受け取った人は文脈から謎の念波を感じたに違いない。
そうして間もなく終わる本年であるが、こんなことを書くと歳がばれるというか、いまさら隠してもしょうがないわけだが、そういえば今年は大厄の年であった。元もとそういうことは気にしない質であり、しかも現在海外に住んでいるので、日本古来の風習が適用されることもなかろうと思っていたのだった。しかし思い返してみるに、今年は近年まれに見るろくな年ではなかった気がする。
幸い今のところ身体は頑強なので健康方面の問題は特になかった。しかし仕事方面では正直言って良いことは一つも無し。いやほんとにトラブルやら頭を抱える案件ばかりで、いやー良かった良かったと胸をなで下ろした記憶は一つもない。もっともそれらの多くは結果的には私の不徳の至る所であるし、また特に中国で仕事を始めてからこれまで、トラブルやらなにやらはそれなりに発生していたけれど、しかしここまで立て続けに来襲されるのはどうかと思うほど連続したことは無かった。詳細はもちろん書けないが、元来楽観的性格(脳天気とも言う)な私でも、いくらなんでもこれは何かの祟りでは、と思わないではいられないほどであった。
あまりにもあんまりなので、十月の国慶節休暇で日本に帰った際に横浜の神社で厄除けの御札を買い求めた。しかし今のところ御利益はあるような無いような、という案配。えー、伊勢山皇大神宮におわします伊邪那岐大神様におかれましては、この不景気のおり神仏にすがる輩が日々大挙詣でることとなり、大変お忙しいと存じあげておりますが、それはそれとして横浜から遠く離れて暮らすこの哀れな子羊に御神力をスポットビームのように発射していただけまいか。おお、想像したらなんか SF っぽいっすね。伊邪那岐ビーーーム。
ということで、大厄の今年もあとわずか。名残も何も無いのでとっとと終わってもらって、気分一新来年を迎えたいというのが今の私の心境である。後厄?そんなのあるんすか?