聞くところによると、ここのところの日本はかなり寒い日が続いているようだが、北京のそれは半端ではない。昨年末あたりも結構寒かったが、年が明けたあたりから一段と寒さが厳しくなり、特にここ二週間は非常に寒い。なにせ最低気温は -10℃ アンダー、昼間の最高気温も氷点下である。乾燥している北京ではあまり雪が降らないものの、さすがにこの寒さだからか、今年に入ってから二三度うっすらと積もる程度に降った。
これだけ寒いと、外出するのもかなりの覚悟が必要である。ロングのダウンコートに手袋、マフラーに帽子は必須。よしこれだけ着ればオーケーかと意を決し、完全防寒仕様で表に出る。しかし遮るもののない顔面に氷のような冷気が当たる。寒いと言うより痛い。デストロイヤー(古い)のような目出し帽もいるかもしれない。
しばらく外にいると今度は足下から猛烈に底冷えがしてくる。特に膝から太ももにかけて冷気がぞわぞわと這い上がってくる。この寒さに対抗するため、北京の人は老若男女問わず、冬の間はいわゆる股引を履いているらしい。会社の中国人同僚などにも、どうしてこの寒いのに履かないのかと不思議がられるのだが、日本人成人男子として、なんとなく股引には抵抗があるというか、勝ち負けで言えば「負け」のような気がして私は未だに履いていないのである。しかしこれだけ寒いとそんなことは言ってられないか。だいたい何が負けなんだか。いやまあ、やっぱり負けですか。
北京は春節前が一年で一番寒いという。今年の春節は来月六日。その春節が過ぎて、立春、雨水、啓蟄の頃になれば、この寒さも和らぐだろうか。しかしそれまでまだまだ厳しい冬は続く。北京名物の真っ赤な股引でも買って寒さを凌ぎますかね。
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