本日は晩飯を喰った後、参院選挙速報を見る。我が家で映る唯一の日本語テレビ放送が NHK ワールドプレミアムで、好むと好まざるとテレビをつければこれしかやってないのだから仕方がないんだが、しかし最近の開票速報は何だかつまらん。以前だったら選挙後の速報番組は格好のイベントだったのだけど、近頃は出口調査や事前の聞き取り調査などの分析手法が進化して、しかもそれなりに精度が高いから結果が出るのがやたらと早い。もう少しこう、抜きつ抜かれつのジリジリとした臨場感がほしいところ。
それはともかく結果である。事前のマスコミの一大ネガティヴ・キャンペーンでだいぶ議席は持って行かれるとしても、さすがに与党の過半数割れまではいかないと思っていたが、フタを開ければ自民党の大敗。ううむ、そうなったか。前回の衆院選では、何もそこまでというほどに泉自民党を勝たせ、そして今回の参院選では安倍自民党を大敗させる民意というのも、正直言ってよくわからん。もっとも今回は政権選択の選挙ではないとしても。
ということで自民は大負けに負けたわけだが、ただその中でも旧自民党系(経世会とか田中派の流れ)の主だった議員が軒並み落選しているのは興味深い。特に青木幹雄とコンビを組んで好き放題やっていた参議院幹事長の片山虎之助や元建設大臣の関谷勝嗣、現参議院筆頭副幹事長の景山俊太郎という「大物」までもあえなく落選。この手の旧悪というか百害あって一利なし的な連中を一掃できたことが、まだマシだったということか。まあ同じ自民党でも、丸山弁護士やヤンキー先生が何事もなかったように当選しているのはどうかと思うが。
しかし民主党がここまで躍進するとは思わなかった。もっとも今回の選挙の場合は、積極的に民主支持というより、消極的な自民不支持で票を入れた人が多いと思うのだけど、それにしたってここまでとは。まあ確かに年金も格差も政治と金も大事だが、これから数年アジア、特に中国、韓国、北朝鮮あたりの情勢が緊迫することが確実な時に、たとえ参院とはいえ民主にこれだけの力を与えてしまうのは非常に危険だと思うんですがね。せっかくオーストラリアと安全保障条約を結んで(何故かほとんどマスコミは報道しなかったっすよね)、アメリカ、さらにインドとも手を結んで、特に東南アジア方面の安保体制を強固にしているのに、足下の日本海周辺を特亜三国に抑えられたら何の意味も無し。そりゃ自民にだけ任せていたら日本は腐っていくかもしれないが、民主が日本の舵取りをした日には、そもそも日本という国が無くなる。それこそ年金云々なんて言ってる場合じゃなくなると思いますが。
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