北京には、いわゆるところの本屋というものが少ない。もちろん全くないわけではなく、北京一の繁華街である王府井や西単にはビル丸ごと一つが本屋という大きな店舗がある。しかし日本の感覚でいう普通の街の本屋の類はほとんどない。最近はセブンイレブンをはじめとしたコンビニもあちこちに出来、そこで雑誌や週刊誌などは売られているが、その種類はかなり少なく、日本のコンビニと比較すると相当貧弱であると言わざるをえない。
では一般市民はどこで雑誌や本、新聞などを買うのか。それは街角のあちこちにあるブックスタンド(キオスク)である。ブックスタンドは市内の主だったところ、たとえば地下鉄の駅のそば、バスの停留所の近く、繁華街の中など、人が集まるところにはたいてい店構えしており、扱う書籍も各種の新聞や雑誌、週刊誌など多岐にわたる。日本の宝くじ売り場程度のこじんまりとした店舗に、店の外にまで溢れるほど本や新聞が並べられている様はなかなか壮観である。
ということで、相変わらず長い前振りだったが、ここからが本日の本題である。先日買い物の折、近所のブックスタンドを通りかかった時、壁に掛かるポスターに妙な違和感を感じたのだった。なんか変だ。さらに近づいてみる。
なんじゃこりゃ。
落書きハケーン。しかも小学生の教科書のようなベタベタさ。
どうせやるならもうちょっとヒネリが欲しいところだが、まあ多くは望むまい。しかしこういう落書きって国は違えど書き方はどこも同じなんだなあ、とちょっと感心したしだい。
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。