記事jによると、先月 26 日、北京で球電とおぼしき現象によって製材所が全焼するという事故が起きたそうである。伝えられるところによれば、深夜二時頃、北京市朝暘区十八里店村で突然の落雷音と共に現れた”球形の稲妻(球形闪电)”が製材所の中を西から東へと移動し、火災が発生。20 部屋が全焼したという。
現場を取材した記者によると、現場は焦げた臭いが鼻をつき、20 部屋の全ての天井が焼け落ちていた。大きな梁はことごとく焼け落ち、めちゃくちゃになった鉄筋や建材が頃焦げになって床一面に散らばっている。悲惨な状況だ。現場には一人の木工がいて、ぼんやりと瓦礫を撤去する作業を行っていた。彼は言う。
「たった一発の雷で 20 部屋全てが焼け落ちてしまったんだ。昨日の夜中の二時頃、明るく光った火の玉が西から東の方向にフラフラと漂っていると思ったら、用材部屋の東側にやって来たとたん、大きな雷の音がして木材部屋が燃え始めちまった。もし消防車が早く来ていたら、木材部屋はこんな悲惨なことにならずに済んだと思うんだがな」
用材部屋が燃え始めて、彼らはすぐに消防に連絡した。しかし村に入る橋の幅が狭すぎて消防車が通ることが出来ず、やむを得ず遠回りしたために消火時間を遅らせることになってしまった。消防車がようやく現場に到着した時には、出火からすでに一時間あまり経っていたため、建物はすでに燃え尽きたあとだった。木工は最後にこう言った。
「この建物の女性オーナーは、建物が全部焼け落ちたと聞いてぶっ倒れちまったよ」
北京気象観測所の専門家は、「球形の稲妻はきわめて珍しいものです。ゆっくりと移動し、その移動速度はゆっくりで、普通は自然消滅します。しかし時には壁にバウンドして室内を飛び回ることがあるため、そのとき可燃物に触れて火災が発生することがあります。いまだ科学的に説明できるものではありません」とコメントしている。
--
球形の稲妻なんてものがあるなんて知らなかったのだが、それがこうして実際に存在し、なおかつ被害を出していることに驚く。出来れば一度見てみたい気がするけれど、フラフラ飛び回った挙げ句にこっちに飛んできたらやだしなあ。
どうでもいいが、球形の稲妻というと、ついドラゴンボールのカメハメ波を想像してしまうのだが、これももしかして誰かが練習していた流れ弾だったり。
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。