すっかり更新が滞っておりますが。
まあとにかく忙しいのである。なにせ今やってる新製品の開発作業を全部一人でやらなきゃならないところに加えて、さらに製造部部長でもあるから製造現場のフォローやら、市場で出てるクレームの相談やら、おまけに明日から董事会(日本で言う取締役会みたいなもの)もあるやらで、なんだかもうわけがわからん。マジで体が二つか三つ欲しい。ま、これも中国にいるからこそ経験できることである。大変は大変だが、この状況を楽しんでいければいいのかと。
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先月日本全土をロックンロールの渦にたたき込んだ(かどうかは知らない)Rolling Stones が、4/8 の夜、上海公演を行ったとのこと。ストーンズは 2003 年 4 月に上海と北京で公演を行う予定だったが、当時、新型肺炎(SARS)感染拡大で中止になった経緯があり、これが中国では初のライヴとなった。ちなみにローリング・ストーンズの中国名は滾石(クンシー)楽隊。なんだか鼓笛隊みたいな感じですが。
最近の開放政策とネットの普及で中国国内でもストーンズの人気はそれなりにあるようで、ファンクラブやネット上にはいくつかのファンサイトもあるらしい。実際、この上海公演も完売したとのこと。だがさすがストーンズというべきなのはそのチケット代である。海外ロックバンドということを差し引いたとしても中国国内のコンサートとしては最高クラスで、なんと最高 3,000 元(約 45,000 円)だったというから驚く。上海の平均月収が 1,500 元ということを考えると、これは破格というより庶民には絶対無理な値段だ。その後の報道では観客の 70% は外国人だったそうで、やはり現地人にとっては高すぎる値段だったようだ。まあそりゃそうだわな。
ちなみにうちの会社のスタッフにストーンズを知っているか聞いたところ、ほとんど知らなかった。これが北京でライヴをやればまた違ってくるのかもしれないが、北京の人って一般的にロックよりもポップス、それもスローバラード系が好きだから、あまりこの手のロックバンドには関心がないのかもしれない。
ところで改革開放が進む中国とはいえ、やはりここは社会共産主義の国である。麻薬やセックスを暗示する表現は、たとえストーンズであっても御法度。おかげで「Brown sugar」(さすがにモロに薬はダメか)、「Let's spend the night together」(昔どこかの国で同じように演奏禁止になった時に『Let's spend the sometime together~』と歌ったらしいけど中国じゃダメだったんですかね)、「Honkey tonk women」(隠語の連続で結構笑える歌詞なんだが)などの五曲が当局の指示により演奏を禁じられたとのこと。まあなんつうか、いかにも中国という感じですか。
次回のワールドツアーがいつになるか、というよりやるかどうか分からないが、もし北京に来ることがあれば是非見てみたい。中国で見るストーンズってのも、それはそれでオツな気がする。
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