2006年 WRC 第二戦 Swedish Rally LEG2(二日目)。
昨日に引き続きトップ争いは白熱。LEG2 の 7 本の SS のうち、5 つの SS でマーカス・グロンホルム(フォード)がトップタイム。残り 2 本はローブが取ったものの、LEG2 終了時点で二人のタイム差は 25 秒に広がった。グロンホルムは、この日のステージがアイスコンディション中心になると読み、サスペンションのセッティングを柔らかめに変更。さらに、アイス用のミディアムスタッドを履いたのが効いたか。一方のセバスチャン・ローブ(シトロエン)はスノー用のロングスタッドをチョイスするが、これが大失敗。「アイスクール」の異名を取り、これまでマシンセッティングもタイヤチョイスも憎らしいほど的確に決めていたローブだったが、たまには選択ミスすることもあるもんだ。ローブの地力を考えるとまだ安全マージンとは言えないが、このまま明日もミス無く行けばグロンホルムがモンテカルロに続き連勝しそう。
トップ二人とは 2 分半ほど引き離されてはいるが、ダニエル・カールソン(三菱)とジャンルイジ・ガリ(三菱)の同門 3 位争いも非常に面白い展開。SS が進むごとにコンマ数秒の差で抜きつ抜かれつの大接戦は、正に手に汗握る戦い。結局 LEG2 終了時点で暫定 3 位はダニエル・カールソン(三菱)が奪ったがが、わずか 0.3 秒差という超僅差でジャンルイジ・ガリが続いている。いやあ、こりゃ凄い。かつてこれほどまでに凄まじいバトルがあっただろうか。三菱ファンとしてはどちらにも勝ってほしいけれど、是非とも明日も面白い争いをしてほしい。それにしても、こういうどちらも一歩も譲らない全開アタック合戦、これこそが WRC の魅力なんだよな。
さらに 続くマティアス・エクストローム(シュコダ)と、ヤンネ・トゥオヒノ(シトロエン)の 5 位争いも 0.1秒差 という激烈さ。こちらも明日の展開が大変楽しみだ。
一方、初日の SS1 ドライブシャフトが壊れ、早くも勝利に見放されたペター・ソルベルグ(スバル)は相変わらず多難なラリーとなってしまった。今日もギアが壊れたり、エアインテークに雪が詰まってセーフティモードになってしまったり、挙げ句はステアリングアームが壊れたりと、まともに走れた SS の方がはるかに少ないのではというトラブル続き。モチベーションで走るタイプのドライバーだけに、ここまでトラブルが続くとはたしてメキシコ以降で復活できるのか心配になってくる。グロンホルムとローブの争いも面白いが、やっぱりそこにソルベルグも絡んでこないと楽しさ半減というところ。なんとか明日は、せめて普通に走れるようにはなってほしいが。
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