旧正月の元旦、二日は家でダラダラと過ごしたわけだが、本日三日目は会社の同僚宅にて集まりがあるというので参加させてもらう。
基本的に中国の人は賭け事が大好きで、人が集まる席では必ずと言っていいほどなんらかのギャンブルごとが行われる。今日も当然ながらお宅にお邪魔すると、いきなり始まる麻雀。例の如く今ひとつルールが分からないのでしばし観戦していたが、ほどなくトランプのお誘いがあったので、そちらに参加する。
題目はブラックジャック。中国ではそのものずばり「21」と言うらしい。もちろん現金が飛び交う賭けトランプである。ただ仲間内であまり高額ではいろいろ問題があるので、1 ゲーム 20 元(約 280 円)が上限。ただしカードをめくって 5 枚まで手札を増やした後に勝った場合は掛け金の 5 倍となるルールなので、一回の勝負で最高 100 元(1400 円)まで勝つことができる。また勝負はそれぞれが親と一対一で戦う。
ゲームを開始した当初は今ひとつ勝手が分からず若干負け気味だったが、場数が増えるにつれて要領もわかりだし、また手札の巡りも運が回ってきて順調に勝ち出す。最終的には収支で約 700 元(約 1 万円)の一人勝ち状態に。正月早々小銭を稼いでしまった。
またもや花火や爆竹を炸裂させて和んだ後は、宴会タイムに突入。定番のエビの蒸し物やら総菜やらにまじって、マグロとサーモンの刺身が当たり前のように並ぶ。さすが日系企業に勤めるだけあって、参加者の皆、日本食が大好きだからなのだが、お椀になみなみと注いだ醤油に練りワサビをこれでもかとぶち込み、さらに醤油漬けのように刺身を醤油につけ込んで喰うのはちょっとどうかと思う。いくらなんでもワサビ入れすぎだし醤油はちょっとつければ十分だよ、と注意すると、これだけ入れないと味がしないそうである。まあ好きに喰ってくれればそれでいいのですけど。
そして中国の宴会と言えば、当然出てくるのは白酒である。最初はチビチビとビールを飲んでいたが、頼みもしないのに勝手にコップに白酒がつがれ、そして始まる干杯合戦。まあこれも正月だし仲間内だし、また一興よと飲みまくる。さらに喉と胃が良い感じに焼けてきた頃に登場したのが「貴州芽台酒」。日本ならおちょこ 1 杯で 2000 円だぜ!とのこと。確かに安物の白酒とはちょっと違う。美味い。香りも良い。のど越しもすっきりしている、ような気がする。いやいやこれは美味い美味い。と調子が上がるほどに杯も重なり、杯が重なるごとに調子も上がっていく。ういー。
当然ながら沈没しました。正月早々完敗。乾杯だけにな。言ってる場合か。
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