昨年八月にカリフォルニアのアマチュア天文家ドナルド・マックホルツ氏が発見した「マックホルツ彗星 (C/2004 Q2 (Machholz)」が、いよいよ明るくなってきているようだ。発見時には非常に暗かったものが段々と明るくなり、昨年末から年明けにかけては 4 等級まで増光し、じゅうぶん肉眼でも見えるぐらいにまでなっている。
このマックホルツ彗星は久々の肉眼彗星ということで、その筋(どの筋だ)ではかなりの盛り上がりをみせているようだ。確かに自分の目で見えるぐらいに明るくなると見応えがあって大変面白い。実際、私もこの正月に空を見上げてみたが、矯正視力のあまり良くない私でもその薄らぼんやりとした淡い星像を見ることができた。こうして夜空に浮かぶ彗星を眺めてみると、今この瞬間も太陽系内を猛スピードで爆走しつつある彗星を、実際にこの目で目撃しているのだという実感がわいて、望遠鏡や双眼鏡を使って見た時とはまた違った感動がある。機会があれば是非とも上空を見上げてみることをおすすめする。
で、肝心のどこを見れば彗星を見つけることができるのかだが、詳しくは下記のリンク先を参考にして頂きたい。特に明日の 1 月 7 日から 9 日にかけては牡牛座のプレアデス星団(M45)、いわゆるところの「すばる」のすぐそばを通過するため比較的探しやすいから、天気さえ良ければ(残念ながら今日の関東地方は雨)誰でも見つけることが出来ると思う。ちなみにマックホルツ彗星は本日、1 月 6 日に地球に最接近し、1 月 25 日には太陽に最接近するとのことで、今後更に明るくなる事が期待されている。これから先、一月半ほどは夜空の彗星ショーを楽しめそう。
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