豪州日記六日目から七日目。西オーストラリア南部旅行へ出発である。
まずはパースから車で州道 40 号線を東に向かい、約 350km 離れた Wave Rock を目指す。それにしてもオーストラリアの風景は変化がない。走れど走れど牧場とブッシュが何百キロも延々と続くのである。最初はその雄大さに感動するが、いい加減何時間も同じような風景だと、さすがに飽きてくる。道路はそれなりに道幅が広く、そしてもちろんガラガラに空いていて車で走りやすいのは走りやすいが、あまりに単調なのも考えものだ。ときおりブッシュから出てきて道を横切る小動物(トカゲの類か)ぐらいが注意を引く唯一のものか。
眠気と闘いながら約四時間のドライブのあと、なんとか Wave Rock に到着。Wave Rock とは、大きな一枚岩が何億年もかけて風と砂の浸食により、まるで大波のような形に削られて出来たもの。高さは約 15m ぐらい。近くに行ってみるとその大きさ高さには圧倒される。しかしよくもまあこんなものが風と砂で出来上がるものだと感心するしかない。悠久の時の流れに思いを馳せながら、お約束の波乗りポーズで写真を撮る。
Wave Rock 近くの町(人工 150 人の超田舎町)で一泊したあと、さらに車を 400km ほど走らせて、海岸沿いの港町、Esperance へ。ここは多くの美しいビーチや「Pink Lake」と呼ばれるピンク色の塩湖が周囲に点在する西オーストラリアでも有数の観光地。しかしパースや他の都市から遠く離れているからだろうか、人気もあまりなく、なんとものんびりとしたユルい感じの雰囲気が漂う街である。こういうユルさは嫌いではない。というよりかなり好きだ。なんだかとても良さそうなので、今日からここで二泊ほどして、ゆっくり海辺でダラダラするつもりしてみようと思う。
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