大晦日の晩は、例年通り自宅にてダラダラと。ホットカーペットの温かみを臀部に感じながら、年越し蕎麦を啜るいつもの年末である。
この蕎麦は、昨年、一昨年に引き続き自家製手打ち。昨年末のものは、打ちが足りなかったのか、はたまた水分が少な目だったのか、若干ぼそぼそ感の強いものになってしまった記憶がある。今年はその轍を踏まずに行ってみたい。ちなみに作るのは昨年とは違い、はいわゆる「二八蕎麦(小麦粉を二割、蕎麦粉を八割でブレンド)」でいってみる。昨年までは蕎麦粉 100% の「十割蕎麦」だったが、ものの本によると、「二八蕎麦」の方が作りやすいとのこと。たしかに「十割」だと水加減がかなりシビアなような気がする。
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ボールに慎重に計量した蕎麦粉を入れ、さらに沸騰したお湯を適量加え、あとはひたすら手でこねくりまわす。ぼそぼそだった粉の塊が、打っていくにしたがって艶々の蕎麦団子状に変わっていく様は面白い。なんだかこのまま団子にして焼いて食ってもうまそうな気がするが、いやこれは蕎麦だ蕎麦なのだよと独りごちて、さらにひたすら打つ。昨年はここの一手間が足りなかったのだ。美味しい蕎麦を食するために、心を無にして打つべし打つべし。 |
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表面にモチモチ感が出てきたら、今度はめん棒で圧延作業。ちょっと前に同様にうどんを打つためにホームセンターで買った麺打ち台(ただの木板とも言う)が大活躍である。去年はまな板の上で延ばそうとして、あまりの狭さにどうにもならなかったのだが、さすがにテーブルの半分も面積がある板の上だと、それなりに蕎麦麺がひろがっていく。 |
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適当に延びきったところで麺を折り畳み、あとは包丁でザクザク切っていく。本当はここで蕎麦切り包丁がほしいところ。まあそれは来年の課題ですか。 |
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切りそろえた麺を沸騰したお湯に通して軽くゆでれば出来上がりだ。昆布だしの汁をざざっとかけて、エビ天とネギをバラバラとのせ、さっそく頂く。若干茹でが足りなかったような気がするが、手打ちの打ち立てだけあってコシは強烈。喉越しというより噛みごたえ十分という感じ。昨年はいくらかボソボソな出来だったが、今年は水加減も打ちもほぼ良い案配で出来た。ただ、どうしても生地を切り分けるときに、折り目部分でちぎれてしまうものが多いのはなんでだろうか。切り方が悪いのか、はたまたコネがまだ足りないのか。蕎麦づくりは難しいですなあ。 |
ということで今年一年、みくだり日記をお読みいただきありがとうございました。来年も細々淡々と書き続けていきますので、どうぞよろしくお願いします。それではみなさま、よいお年をお迎えください。
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