三月の震災に端を発し、節電の夏の様相を呈している日本である。逼迫する電力供給体制に対し、常時大電力を消費する企業、工場には厳しい電力制限を課され、暑い夏なのにエアコンも使えない。私を雇用する会社もその例外ではなく、エアコンの使用は最低限に規制されている。ここ数週間は比較的涼しかったのでまだマシだったものの、やはりそれなりに暑い。フロアには巨大な扇風機が置かれ、全開状態で稼働してはいるが、ただひたすら暑く湿った空気を虚しくかき回すだけ。元々エアコンの人工的な涼感はあまり好きではなかったが、無いなら無いで恋しく思うのが人の性である。エアコン、カムバック。愛しいあなたのスイッチがオンされるのはいつの日か。原発撤廃主義者なぞクソ喰らえ。
この夏に課された電力制限を何とかクリアするため、朝の始業を二時間早くしてそのぶん夕方早上がりとして午後の電力ピークを回避するところや、比較的電力使用量の少ない土日を通常勤務とし平日を休みとしたりするなど、企業により様々な対応策を取っているようである。私を雇用する会社では七月と八月の一部の土曜日を通常出勤として、その代休を夏休みにくっつけるという、ある意味荒技的な方法を取った。電力削減というお題目に鑑み、これにどれだけ意義があるのか何となく疑問に思わなくはないが、何せ会社様がお決めあらせられたこと。宮仕えの身としてはただ粛々と従うだけである。
ということで、本日の土曜日がその臨時出勤体制の最終日。明日から夏休みに突入である。本来の夏休み期間であった 8/7 から 8/14 までの八日間に加え、これまで土曜日出勤した代休を加えて 8/21 まで、都合十五日間という実に長い休暇と相成った。今まで新婚旅行やオーストラリア放浪の旅などで有休を使って二週間近く休んだことはあったが、何のお咎めも後ろめたさもなく公的にここまで長い休みは社会人となって以来初めてのこと。いやあ素晴らしいじゃありませんか。
しかしここまで長いと、すっかりだらけた世捨て人となる可能性が非常に大きい。休み明けに会社に行きたくなくなること必至である。まあ今はそんな先の心配をしても仕方なし。長い長い休みを存分に堪能する所存である。新しい車も来たし、千葉の林道ツアーでも行ってみるかねえ。
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