もうかれこれすっかり遠ざかっていた音楽活動だが、突然思い立ち、再び始めることにした。
とは言え、現在住んでいるのは異国の地。日本から引っ越してくる際にギターその他の機材は一応持ってきてはいるものの、バンドをやるにしてもそもそもメンツを集めるだけでなかなか難しい。となれば、とりあえず一人でも出来る打ち込みベースのもので何かないか。
調べてみると、最近は楽器と PC さえあれば個人でも相当なことの出来る環境がいろいろあるらしい。オーディオ I/F にギターを突っ込み、PC上のソフトウェアを経由してハードディスクに録音、その他のパートも MIDI データを打ち込むなりして曲に仕上げ、ソフトウェアに付随している各種エフェクトをかませば、それなりのクオリティの音楽制作をこなすことが出来るとのこと。自分の二十年前の記憶では、4 トラック程度のマルチトラックレコーダ(アナログのテープである)にミキサを通してギター、ベース、ドラムをライヴで一斉に録音するぐらいのものだったが、なにやら隔世の感がある。
ということでさんざん調べ悩んだあげく、Pro Tools Mbox 2 Mini というパッケージを購入。この業界ではプロを含め世界標準になっている Pro Tools に、専用オーディオ I/F と各種ソフトウェアがバンドルされたお手軽セットである。
さっそくギターを繋いで試してみる。いきなりオリジナルから始めてもいいが、なにはともあれ、まずはコピーから、ということでこんなのを作ってみた。先日、Eric Clapton とともに来日した Jeff Beck が 1980 年に発表したアルバム「There and back」のオープニング曲「Star Cycle」。
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このアルバムを聴いたのは中学生の頃だったか。初めて聴いた時の衝撃は未だに忘れられない。以来 30 年近く、と言うと歳が思いっきりばれるのだが、いやいまさらそんなことを言ってもしょうがないのだが、ともあれ、今でも事ある毎に聞き直すロック史上に残る名盤である。
で、出来上がったのがこれだ。
http://hamada.typepad.jp/Star_Cycle.wav
ファイル容量が約 49MB あるので、ダウンロードにはそれなりに時間がかかるかも。
とりあえず作ってみたものの、ソフトの使い方が今一つわかってないし、エフェクトのかませ方も今一つ、いろいろ試してみたものの特にドラムがいかにも打ち込みっぽくて野暮ったいし、ミキシングもこんなもんすかね、という出来。とりあえず現状これが精一杯という感じ。これから研究が必要ですな。
そして何より問題は肝心のギターだ。弾き込んでいるうちに左手のフィンガリングはだんだん勘を取り戻し少しはマシになってきたが、右手のピッキングが全然言うことを聞かない。ううむ、こんなに弾けなかったか俺。
それはともかく、こんなに手軽に(でもないが)音楽制作できるとは、もっと早くやっておけばよかった。ともあれ今はただ純粋にギターを弾くのが楽しくてたまらん。当分ハマりそうである。
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