ということで、昨日無事にアメリカより北京に帰還。なんだかんだといろいろあった今回の出張だが、一言で言えば、疲れた。それに尽きる。まあ何とかわざわざアメリカくんだりまで行った結果は出せたので、それはそれで良かったのだが。
当初は帰国日前日の土曜日まで仕事をするつもりだったのだが、ハードワーキングの甲斐あってか、金曜日夜にはどうにか目処がついた。さて一日どうするか。頑張って仕事もしたし、なにより死ぬかと思う長時間フライトに耐えてせっかくここまで来たんだし、シティの観光でもしても罰は当たらんだろうと、日本から来た同行者と意見の一致を見た。
ということをアメリカ会社担当者に告げると、おおそうかそうか、と何やら紙切れを手渡された。時刻表である。ええ、なんなのこれ、とマゴマゴしていると、ホテル近くからシティ行きのバスが出ているので、それに乗れば安くて便利だぜナイスなガイ達、ただし一時間に一本しかないから乗り遅れるとバッドなシチュエーションだけどなハッハッハ。ああ俺たち土曜日は息子のサッカーの応援や友達とバーベキューやかみさんとランチを食う約束をしてるんで誰も一緒に行けないけど、気にせず君たちだけで楽しんできてくれ。それじゃ、ハヴァナイスなウィーエンド!と一気にまくし立てられる。
いやまあそうなんですけど、こっちはあんたらの顧客、しかも外国からわざわざやって来た身ですぜ。丸一日つきあえとは言わないが、せめて送り迎えぐらいしてくれてもいいんじゃなかろうか。これが日本や中国なら万難を排してアテンドするところだろうが、仕事は仕事、プライベートはプライベートときっちり分けるのがアメリカンなビジネスパーソンのやり方なんすかね。
仕方がないので教えられたとおりローカルなバスに乗り、一時間ほどかけて NY のシティへ。まさか観光する時間があるとは全く考えていなかったので予備知識も何もないが、とりあえずということでまずは世界貿易センター跡地、通称グラウンド・ゼロへ向かう。
バスターミナルから地下鉄を乗り継ぎ、到着したところがこれ。跡地には「フリーダム・タワー」なるビルを建築中とのことだが、現在のところまだまだ基礎工事真っ最中というところか。しかしかつてここに天にそびえる二本の巨大なビルが建ち並び、そして瓦礫の山と化したとはとても思えない。
グラウンド・ゼロと来たらあとはやはり自由の女神か。マンハッタン島の最南端にあるバッテリ・パークから今度はフェリーに乗って海上へ。
バッテリ・パークから自由の女神像のあるリバティ島まではフェリーで 15 分ほど。この日は雲一つ無い快晴で気温も高く、海風が大変心地よい。海から見るマンハッタン島の摩天楼も素晴らしくよく見える。ああそれにつけても空の青さよ。
近づいてみると、その巨大さに驚く。それもそのはず、像の頭の部分までの高さは 33.86m、台座からトーチ(たいまつ)までの高さが 46.05m、台座の高さは 47m、台座部分も含めると全高 93m、総重量は 225トン とのこと。そらでかいわ。
どうでもいいが、ふと日本が世界に誇る巨大建築物、牛久大仏とどちらがでかいのか、と調べてみると、牛久の方はなんと世界一の大きさ(全高 120m、像高 100m、台座 20m)で自由の女神に軽く圧勝。そうだったのか。恐るべし牛久大仏。いつか日本に帰った折には是非一度拝ませていただきたい。
バッテリ・パークへ帰るフェリーより自由の女神と摩天楼を同時に眺める。そういえば自由の女神像は送り主のフランスの方角を向いているとよく言われているが、実際はニューヨーク港の方を向いているんだったか。たしかいつぞやの「アメリカ横断ウルトラクイズ」の問題で出たような記憶がありますな。
再びマンハッタン島に帰ってきて遅い昼飯を喰ってたりしていると、すでに結構な時間になってきた。とは言っても、なにしろおっさん二人連れ旅のこと。特に行く当てもなく、とりあえずブロード・ウェイを徒歩で北上してみる。
途中ちょっとそれた脇道で、騎馬警察隊を発見。通行人にさんざん撫でられても嫌がらない馬の賢さよ。つぶらな瞳がかわいい。
そうこうしているうちに日がかげってきた。と、ふと見上げると今なにかと話題の例の会社を発見。ブラザーな会社でリーマンだった方々の今後のご多幸をお祈り申し上げる。
週末とあってか、タイムズスクエア近辺は結構な人混み。もうちょっと余裕があればどこかで一杯やっていくところだが、帰りのバスの時間もあったので適当なところで退散。こうして振り返ってみても、なんだかもの凄く効率の悪い観光だったような気がするが、まあこれも仕方なし。次は是非とも仕事抜きで来てみたいものである。
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