アメリカ滞在四日目。状況は三歩進んで二歩下がるといった案配か。幸せは歩いてこない。だから歩いていくんだよ。良く整備された遊歩道をゴール目指してズンズン歩いているつもりで、いつの間にかロードランナーの上を汗水垂らして行進している、なんてことになってなければいいけれど。
四日間ひたすら英語のみの環境下におかれると、なんとなくではあるが耳が慣れつつあるというか、ヒアリングは少しはマシになったような気がする。もっとも話す相手のアメリカ側技術屋連中も、実は皆外国からアメリカへやって来た人ばかり。フィリピン、ドイツ、ギリシャ、イタリアと国は様々だが、ネイティヴではない人たちによる英語である。純粋アメリカ人が喋る「前後の単語がくっついた」英語に比べると、一つ一つの単語の発音がはっきりしているからだいぶ聞き取りやすい。もちろんこちらのレベルに合わせてゆっくり、分かりやすいセンテンスで話してくれているからというのが大きいのだが。
一方、問題は話す方で、脳内言語中枢のスイッチが「日本語以外の外国語=中国語」と設定されている私は、話そうとするとどうしても中国語が混ざってしまうのには大変困る。「こことここの回路はたぶん関係ないと思う」と言おうとして、「我 think、this circuit 和 this circuit may be 都没有関係」などと言ってしまい、ディスカッションの場を沈黙させることしばし。「はぁ?」という視線に気づき、あわわ、いやいや違った違ったと慌てるとさらに泥沼にはまる。冷房が効いて肌寒いほどの室内で、一人大汗をかく私。
まあそれでもリミットまでにはなんとか結論が出せそうな予感。
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