本日からアメリカ出張の本番。なのだが、昨夜は結局夜中の三時に目が覚めてしまい、それっきり眠れなかったため、朝から体が怠い。絵に描いたようなジェットラグ。以前ドイツやロサンジェルスに行った時はこんなことはなかった気がする。今回は完全仕事メインだから、やはりどこか緊張しているのか。単に歳のせいという説もあるけれど。
今回アメリカくんだりまではるばるやってきた目的は、端的に言えばトラブル解決である。設計中の機械の動作がどうにもおかしく、今まではメールや電話でやり取りしていたが、ついにどうにもならずに関係者一同膝をつき合わせて策を練ろうということになった。ただし今後の諸々のスケジュールの関係上、期限は今週一週間。この出張中に何とかせねば非常にまずいことになる。いやしかし最近、非常にまずいだの大変ヤバイだの、何だか近頃こんなのばっかりのような気がするのは気のせいか。
とは言え、今回は交渉ごとも腹の探り合いも根回しも何もない、純粋にエンジニアリング的な問題だから気分はだいぶ違う。マクスウェルの電磁方程式と、2 進数のバイナリコードに支配された電気回路やソフトウェアはけして嘘をつかない。金属シャーシとプラスチックに囲まれた小さな世界のどこかに必ず、虫が息を潜めて身を隠している。真実はただ一つ。それをいかに早く見つけ、そして最適な解を捻り出すか。ある意味でエンジニアの最大の醍醐味である。もしかして私、良いこと言いましたか。
文字通り朝から晩まで日米混成チームは働いた。おかげでなんとか光が見えてきた、ような気がする。
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。