北京オリンピック観戦第二弾は、柔道女子 70kg 級と男子 90kg の準決勝、決勝の試合。会場は北京市北西部にある北京科技大学の体育館である。
大学の門を入るといきなり出迎えてくれる巨大な毛沢東の像。どう見ても頭身の縮尺がおかしいというか頭が小さすぎというか、いやもうはっきり言えばいくらなんでも足が長すぎだろうこの野郎なのだが、翻るコートの裾がちょっと格好いい。
試合会場となる体育館は大学の敷地内にある。オリンピック会場に選ばれるだけあって相当立派な体育館である。この他に観客席つきの陸上グラウンドやテニスコート、バスケットコートなどもあり、体育施設には力を入れている模様。
男子 90kg 級は、泉浩選手が残念ながら二回戦で敗退してしまったため、日本選手の活躍は見ることが出来なかった。しかしさすが 90kg 級ともなると体もデカく、正に肉弾戦という案配。それにしても最近の柔道は誰もまともに組み合わないし、柔道着が乱れても審判が直そうともしない。決まり技も投げ技や足技が豪快に決まるということはほとんどなく、パワーで引き倒すかポイント勝負ばかり。こりゃ柔道という名のレスリングですな。
一方の女子 70kg 級は上野雅恵選手が順当に勝ち進み、ついに決勝進出。相手はキューバのエルナンデス。
そして開始から 46 秒、一瞬のチャンスを逃さず左小外刈りから相手の右足に飛びつく朽ち木倒し。見事に一本。うおー。思わず雄叫びを上げる私。
しかし当の上野選手は決まった瞬間は判定がわからなかったのか、しばらく体勢を変えずに倒れた相手を押さえ込んだまま。主審がポンポンと肩をたたき、勝ったと分かった後も飛び上がって喜びを表すことなどせず、淡々と礼をして歩いていくのが印象的であった。後のインタビューで、勝って嬉しいと言うよりほっとした気持ちが強いと語っていた。前回のアテネで金メダルを取り、そして当然今度の北京もと、上野選手が感じたプレッシャーの強烈さはいかほどだったか。そして見事に北京でも頂上に立ち、やっとそれから解放された安堵感に包まれていたのかもしれない。
表彰式では君が代が流れ、日の丸がスルスルと中央に掲げられていく。体が震えるほどの感動である。こんな機会に立ち会えるのは、人生の中でもそうそうないだろう。この素晴らしい体験に与する機会を与えてくれた上野選手に、心よりの感謝と愛を。
はじめまして。いつも楽しく拝見させていただいております。
私は、現在地方金融機関に勤務している34歳です。今年10月から遼寧省大連市に2年間赴任
することとなり、4月から東京都の語学学校にて勉強をしています。
学校には日本語学校が併設されており、そこに通学する中国人留学生の男子寮に、日本人私
一名放り込まれて(?)います。
パンツ一枚でうろつく輩、洗面所で平気で体を洗う輩、食堂のテーブルを散らかしっぱなしでも
平気な輩、私が洗濯中なのに勝手に洗濯機から衣類を出し自分の洗濯を始める輩等‥ 時に
は苛立ちもありますが、何とか楽しく生活しています。
生オリンピック観戦、うらやましい限りです!私は、寮生50人のうち、ただ一人の日本人応援団
として、孤軍奮闘中。それにしても、男子柔道はなさけない。。。。。
投稿情報: tommygao | 2008年8 月15日 (金) 09:16
こんにちわ tommygao さん。
都内にある中国人向け日本語学校の中国人用の寮で生活するとは、なかなか奇特な体験では。
でもまあ、いきなり中国本土に送られるよりも、こうして最初に免疫を付けておいた方が、
後々カルチャーショックを受けなくていいかも。
10 月から大連に赴任されるということですが、冬の中国東北地方は正に死ぬほど寒いので、
防寒対策は厳重にされた方が良いかと。
オリンピック、何だかんだ言って楽しんでおります。
日程は早くも折り返し。後半も面白いシーンがたくさんあるといいっすね。
投稿情報: ハマダ | 2008年8 月16日 (土) 12:57