■トヨタF1の礎築いた功労者、オベ・アンダーソンがラリー競技中に事故死
6月11日21時27分配信 AUTOSPORT web
かつてWRCに参戦していたトヨタ・チーム・ヨーロッパ(現TMG)を30年以上に渡って率いたオベ・アンダーソンが、南アフリカのクラシックラリーの期間中、トラックと衝突し亡くなったと英grandprix.comが報じた。享年70歳。
オベ・アンダーソンは往年のラリードライバーで、1970年代にアンダーソン・モータースポーツを設立、トヨタ車を使いWRCに参戦。その後チームはト ヨタ・チーム・ヨーロッパとして、スープラやセリカ、カローラWRCなどを走らせ、ドライバーズタイトル4回、マニュファクチャラータイトル3回を獲得す るという輝かしい成績を収めた。
チームはラリー界からその後、ル・マン24時間に転向、1999年には2位表彰台を獲得し、2001年からトヨタ・モータースポーツGmBH(TMG) としてF1に参戦している。そのチームの礎を築き上げたのがアンダーソンで、F1参戦後もしばらくはチーム代表として活躍、2003年に代表の職を譲った 後も頻繁にF1のパドックに姿をみせていた。
TMGでは今回の悲報に対しリリースを発行。「今回の突然の悲報にTMGとして深い悲しみに暮れている。オベの家族に哀悼の意を表したい」とした上で、山科忠チーム代表が以下のようにコメントしている。
「トヨタの全員がこの報せに強烈な衝撃と、深い悲しみを覚えている。オベはチームにモータースポーツに関するたくさんの知識と経験を与えてくれた。彼の モータースポーツへの情熱は伝説であり、オベの死はこのスポーツにおいて大きな損失だ。トヨタモータースポーツの全員がオベの家族に哀悼の意を表したい」
アンダーソンは南アフリカで開催された“ミリガン・ビンテージ・トライアル”というクラシックラリーに参加中、トラックと衝突、落命したという。ヨーロッパでのトヨタのモータースポーツ活動を支え続けていた最大の功労者の冥福を心からお祈りしたい。
ただただ絶句。
この人がいなければトヨタがワールドワイドのモータスポーツに参入することはなかったし、ある意味では私が WRC の世界にハマることもなかったろう。御歳 70 にして現役、そして最後の最後もラリーの現場で逝った本物のラリー野郎。合掌。youtube にかつての映像があったので、追悼の意味も込めて張っておきます。しかし最近、ラリーの世界は嫌なニュースばかりだよなあ。
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