日本方面からいくつか「餃子は喰わんほうがいい」というメールをいただいております。ありがとうございます。でも北京の餃子は大変美味しいのです。しかも来週は春節。春節には餃子は付きもの。食べざるを得ません。というか積極的に食べまくります。きっと腹一杯はち切れるまで食べることになるやと思われます。毒入りロシアンルーレットに万が一当たってしまった場合は、どなたか骨を拾いに来てください。
というのはともかく、まあ何とも大事かつ不可解な事件である。問題の農薬が日本では非常に入手困難であるということとその他の状況証拠から見て、中国側での製造、流通段階での不備という線が濃厚だと思われる。しかし最初の中毒患者が発生してから一ヶ月近くも放置されていた割に被害がそれほど広がらないところから、比較的ピンポイントでの混入だったようにも思える。なんでも件の製造会社では最近労働争議があったと聞く。日本を狙ったというよりも、とりあえず会社に損害を与えようとした不逞の輩が、どさくさに紛れて毒物を混入させた、のかもしれない。まあでも、最初の事件から1ヶ月も経って突然餃子の袋に穴が相次いで見つかったのにも、何とも気色の悪いきな臭さを感じるわけだが。
なにせ今年はオリンピックが控えている大事なとき。世界が注目しつつあるこの事件は、中国としてはなんとしても早期に鎮火しなければ大変なことになる。最良なのは、情報を小出しにしつつ、結局のところ原因不明でよくわかりませんでした、としてほとぼりが冷めるのを待つ。最悪でも誰でもいいから従業員の個人的な犯行ということにして、いやいやこれは個人的かつ誠に遺憾な犯罪でありました基本的に中国の食料品は絶対安全安心没問題ですから世界の皆様ご安心して中国食品を召し上がれ、とアピールするといったところか。
ちなみに中国国内での様子だが、当初は新華社や北京晨報、中央電視台など一部の報道機関が小さく伝えただけで、人民日報など主要紙は報じていなかったが、ネットの掲示板サイトなどですでに大きな話題になっていることを考慮してか、徐々に報道解禁になってきたようである。会社の中国人同僚に今回の事件のことを聞いてみたところ、本日の朝現在で知っているのは半分ぐらい、それもネットの掲示板サイトを見て知ったというのがほとんどであった。新聞やテレビで今後どれくらいの頻度と大きさで報道されるかはわからないが、一応は中国人民にも情報提供するつもりはあるらしい。
さてここで気になるのが、ミートホープやら赤福やらの時は鬼の首を取ったように嬉々として悪者探しに躍起になり、自殺者が出ようが会社がつぶれようが、我こそ社会正義、神のの鉄槌を受けよとばかりに八面六臂のご活躍をされたマスコミご一同様の動向である。是非とも今回の件もその調子で頑張っていただきたいものだ。でも皆様の宗主国であらせられる中国様から「日本の報道は大げさすぎ」とか「原因がはっきりしないのにマスコミ報道によって中国食品恐怖症を引き起こした」「ごちゃごちゃ言うなら小日本全員毒殺するぞゴルァ」(これは公式には言ってないか)というお達しも出たしなあ。そろそろ報道も尻すぼみ、何だかよくわからないうちにうやむやになる、という線に 10 元。
農薬入り中国製餃子の中毒事件:真相!
1)解雇された農民工らがCIA手先に買収されて犯行に及んだ
2)日清食品等3社の冷凍食品事業合併の妨害目的で
日清大株主の米投資ファンドが仕掛けたとの情報も出た
これらの統一指揮はCIAの犯行だった
詳細は:http://gold.ap.teacup.com/tatsmaki/49.html
投稿情報: たつまき | 2008年2 月 9日 (土) 18:29