相も変わらず日夜ハード・ロック/ヘヴィ・メタル(以下 HR/HM と表記)を聴きまくる私だが、このほど HR/HM を聴くとリラックス効果があるという論文がイギリスで発表されたそうである。
■ヘビメタなどの音楽にはリラックス効果がある、英国で論文発表イギリスで11-19歳までの10代の生徒、合計12万人を対象とした研究結果から学業が優秀な人がハードロックなどの過激な音楽を聞いた場合にはリラックス効果があるということが判明した。
英ワーウィック大学心理学部のスチュワート・キャドワルダー氏が22日に行われた英国心理学会で論文発表を行った。
キャドワルダー氏は11-19歳までの10代の生徒、合計12万人の内、学業の成績が上位5 %に入るグループとそうでないグループに分類し、学業の成績が優秀な人に対してヘビメタなどの過激な音楽がどのような影響を与えるのかについて調査。その結果、成績が上位5%に入る優秀な生徒の場合に限って、ヘビメタなどの過激な音楽はリラックス効果をもたらすことを突き止めた。
これだけでは今一つよくわからないので、いろいろ調べてみると、ワーウィック大学のプレス発表と新聞記事を発見した。それらを併読してみると、
・この年代にはロックがもっとも好まれる音楽であり、ポップスなどがそれに続く
・HM/HR を聴くグループは、特に高能力生徒群において自己評価が低いという特徴が見られる
・彼らに大してオンライングループ面接を行ったところ、これらの生徒たちは自分たちを HR/HM ファンとは見なしていなかった
・しかしこの若者文化に共感を覚えており、HR/HM を聴くことでカタルシスを得、またその大音量と攻撃的な音楽で不満や怒りを駆逐していると答えた
・さらにいつでも HR/HM を聴くコアなファンとは違い、彼ら有能群は落ちこんだ時だけ聴くとしていた
ということでこの論文の結論として、要するに高学力な子供たちは特に HR/HM マニアというわけではないものの、その能力に伴うプレッシャーを HR/HM を聴くことで一時的に取り除くことができる、ということだそうである。なるほど、と思う反面、ほんまかいな、とも感じる微妙な結果なような気がしないでもない。
まあこの論文の結論はともあれ、HR/HM という音楽は実は非常に学究的な側面を持っている点はあまり知られていない。なにせ多くのバンドの見た目も音像もアレなので、一見バカっぽく、攻撃的でやたらうるさいだけの体育会系的に見える音楽だが、そもそも音楽的なスタイルひとつとってもルーツであるブルーズやロックンロールだけのみならず、ジャズやクラシック、民族音楽などを内包し非常に多様な広がりがあって、実は大変奥深い世界なのである。
またHR/HM が好きな人間は、好きなバンドをとことんまで研究し、またそのバンドが影響を受けた過去のバンドも遡って発掘して聴く。もちろん同じ様なスタイルのバンドに対する探求にも貪欲で、またバンドによってはジャズやクラシックなど異なるジャンルの影響を取り込んでいる場合も多いので、そちらにも手を伸ばしたりする。そんなこんなで HR/HM の世界にどっぷりとハマる人間が大半で、ただなんとなく聴くというタイプは、私の知る限りほとんどいない。そういう意味では極めて文化系、もしくは理系的な音楽であり、翻ってファンには勉強好きな人間が多く、したがって学校の勉強もできるのかもしれない。
まあ私は残念ながら高学力でも勉強が特に出来る生徒ではなかったわけだが、HR/HM を聴くとカタルシスもリラックスも同時に感じることができたし、そして気がつくと四半世紀の長きに渡って HR/HM を聴き続けているわけである。こんなに長くこの音楽を聴いているのに、いまだに飽きるということは全くない。相も変わらずこの音楽を聴き、そして日夜新しいバンドを発掘することに生き甲斐を感じる毎日である。おそらく一生、この音楽を聴き続けることであろう。
そんなわけで、ここをご覧の皆さんにも HR/HM という音楽の素晴らしさを知っていただきたいのだが、この複雑な音楽ジャンルをどう紹介したらいいのか。とりあえずネットを漁ったら素晴らしく良くまとまったサイトがあったので、まずはこちらからご覧いただくとよかろうか。
さあ、あなたも今日からメタルマニア。メタルを聴けばカタルシスを得られリラックスも出来、ついでに頭も良くなって勉強も仕事も家事もはかどりまくること請け合い。遊びたい盛りのお子様にも、勉強一本槍の受験生にも、仕事がテンパっているお父さんにも、家事に疲れたお母さんにも、健康が気になるおじいちゃん、おばあちゃんにも。一家に一枚 ヘヴィ・メタル。メタルが人生。メタルが命。Metal up your fxxkin' ass!
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。