本日 3 月 8 日は国際女性の日。日本では全くと言っていいほど聞いたことがないような気がするが、中国では女性に敬意を払う日であり、そのためかどうかはわからないが、仕事は半休となる。私を雇用する北京の会社ももちろんそれにならっており、本日は女性陣は午前中のみ仕事で、午後はお休みとなった。私を雇用する北京の会社は、工場部門、事務系、開発系その他諸々の部門を全て合わせると女性の比率は 6 割ぐらい。なので女性陣がごっそりいなくなった午後はなんとも閑散とした雰囲気。残ったのはむさ苦しい野郎どもばかりで、何とも奇妙に感じるとともに、華のない職場とはやはり陰気なものよのう、と独りごちる私であった。
中国に来て、様々な女性と接する機会があった。いや、ここで妙な誤解をされると大変困るのだが、あくまでも仕事上で、ということである。それはともかく、敢えて彼女たちを表現するならば「強い」の一言に尽きる。共働きがごく当たり前の中国社会では、多くの女性が社会に進出し、重要なポジションを得ている人も大勢いる。誰もが平等で、実力のある者は分け隔てなく(このあたりは微妙なところもあるようだが)地位も給料も勝ち取ることが出来る。社会で生き、仕事をする上では男も女もない。
そのためには精神的にも体力的にもパワフルである必要があるし、自分の意見と権利を明確に主張していかなければならない。当然それなりの責任も要求され、仮に失敗しても「女だから」という言い訳は一切通用しない。彼女たちはその厳しい世界で生き、そして少しでも良いポジション、良い給料を得、良い生活を実現するために日夜を問わず仕事に勉強に頑張るのである。だがこれも当たり前と言えば当たり前。彼女たちにしてみれば、いたって普通のことであるのだろう。これを「強い」と思う私の方が日本式男尊女卑の感覚にとらわれているのかもしれないが。
で、何が言いたいのかというと、そういう「強い」女性陣と渡り合って仕事をするのも、私の中国での本分の一つでもあるわけなのである。いやね、これが大変なんすよマジで。「女性の日」があるなら、是非とも「日本人管理職の日」も作っていただきたい今日この頃。ダメですかそうですか。
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