朝、目が覚めて表を見ると、雪が降っていた。夜半から長い時間降り続いているようで、駐車場に止めてある車はすっぽり雪に覆われている。目視での積雪量は約 10cm。結構積もっている。そういえば一週間ぐらい前の天気予報で今日は雪の予報になっていたが、どんぴしゃりと的中。北京の天気予報は今一つ信用出来なかったが、今回に限っては見事な精度で予測したわけだ。
北京の冬はく寒く厳しいけれど、基本的に乾燥しているのでほとんど雪は降らない。降っても二三回ほどで、積雪量もさほど多くない。しかしめったに降らないから北京の人は雪に慣れていない。慣れていないのに雪の中をいつもの調子で平気で自転車に乗るものだから、当然ながら滑って転んだり、歩行者や他の自転車と衝突したりする。
車も同様である。自動車用品店などでスタッドレスタイヤやチェーンは売っているらしいが、それらを装着した車なんて見たことがない。雪が凍ってツルツルの路面を、ノーマルタイヤのままガンガン走っていく。当然ながらガンガン走れば他の車にガンガン衝突する。普段でもこすったの追突したのとやたらに事故の多い北京の道路だが、雪がさらに拍車をかけてさらに事故が増える。したがって道路は大渋滞。雪なぞ何するものぞ。何人たりとも我が行く道を遮るものは無し。「用心」とか「慎重」という言葉は、中国では死語なのか。
そうした混乱や、私を雇用する会社の工場部門に勤務するワーカには自転車で通勤する人が多いこともあって、安全のために今日はいつもよりちょっと早く会社を終わりにすることにした。夕方以降、雪が凍ると自転車は非常に危ない。道路も混むかもしれないし。
どうでもいいが、この強烈に寒い中、会社の昼休みにワーカの若いあんちゃんたちは楽しそうに雪合戦していた。若いって素晴らしい。なんのことだか。
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