先週あたりまではまだ最高気温も 20℃ 近くあり、昼間ならば薄いジャケットでも羽織れば十分過ごすことができた北京であった。しかし鄭州出張から帰ってきた先週末から様子は一変。土曜日曜とまるで台風並みの強風が吹き荒れたと思ったら気温も一気に降下。今朝の最低気温は 2℃、昼間も 10℃ そこそこまでしか上がらなかった。わずか数日にして一気に冬である。中国という国は何事も極端なことが多いが、なにもこんなに劇的に季節が変わらんでもいいではないか、と文句の一つも言いたくなる。まあなんにせよ、ついに冬が来てしまったことを、認めたくはないが、認めなければならない。
北京は秋が最もいい季節だといわれる。そんなことは、ここに一年暮らせば誰でも分かる。夏は死ぬほど暑く、冬は凍死するほど寒い。春は黄砂で別の意味で死にそうになる。秋しかないのである。いい季節は。
その秋が終わってしまった。つい一ヶ月ちょっと前まで半袖で過ごしていた時もあったというのに、この寒さでは冬用のコートなしでは外出できない。くなっている。都合、秋は二、三週間ほどだったか。実になんとも短い命であった。ちなみに天気予報によると、今週中ごろからさらに寒気が入り込み、金曜日の最低気温は -3℃ とのこと。マジですか。
しかしこれでも寒さはまだまだ序の口である。寒さがピークになる一月から二月になると、平気で -20℃ くらいにまで冷え込むこともある。温暖な関東地方に生まれ育った身としては、シベリアか南極かという寒さ。いやまあさすがにそれは大げさすぎる気がしないでもないが、心情的感覚的にはそういうことろである。ま、寒かったら寒いなりに火鍋が美味いとか脂の乗りまくった羊のしゃぶしゃぶが絶品だとか、いやほれ喰うことだけしかないような気もするが、それなりにいろいろと楽しみはあるわけだけど。
北京の冬は長い。すこぶる長い。嫌になるほど長い。そしてそれはいきなりやって来た。この寒さが消え、春が訪れるのは来年三月中頃か後半だろうか。それまで数えて約四ヶ月。せめて風邪をひかないように用心はしておきますかね。
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