ということで、本日から夏休みの開始である。
北京の自宅から北京国際空港まで、早朝の車が混んでいない時間帯であれば 30 分もあれば着くのだが、イギリスで起きた例のテロ実行犯逮捕の余波があるのではと思い、少し早めに家を出発。土曜日の朝とあってか道路は特に渋滞もなく、スイスイと空港に到着。ANA のカウンタでチェックインを済ませ、出国審査に向かうと、やはりいつもよりも待ち行列は長い。やっぱりセキュリティチェックに時間がかかっているのかと思ったが、通ってみればいつも通り手荷物を X 線に通すだけの簡単なもの。イギリスやアメリカの国内・国際線はペットボトルや酒類はもとより、化粧品や歯磨き粉に至るまで、およそ液体のものは一切持ち込み禁止になっているそうだけれど、北京の空港はそうした措置も一切無し。時節を考えればいい加減といえばいい加減のような気もするが、セキュリティを抜けるのに延々待たされずに済むのはありがたい。
これまたいつも通り北京の出発は順調に遅れ、定時の 30 分遅れでテイクオフ。幸い今日は経路の天気が良く、ほとんど揺れもなく三時間後には成田に無事到着。そういえば機内ムービーで「Mission Impossible III」を見たのだが、なんなんだあれは。ミッションもインポッシブルも何もないアクション映画、というか単なるトム・クルーズのプロモーションビデオのどこが「スパイ大作戦」なのか。だいたい愛国心のかたまりのような IMF のスタッフが裏切り行為をするなんて(ネタバレのため伏せ字)、そんなストーリは納得いかない。って「I」も「II」も見てないのだけど、このシリーズってこういうもんなんですか。唯一の救いはマギー Q の惚れ惚れするような凛々しさぐらいかねえ。
成田からはシャトルバスにて神奈川方面へ向かう。途中、首都高を通っている時に猛烈な雷雨に見舞われる。車窓からおもてを見ると、真っ黒な積乱雲から地上へ向けて青白い稲妻がひっきりなしに走っている。後で知ったが落雷の影響で山手線が三時間以上止まったそうだが、あの強烈さならそれもさもありなん。いやしかし、成田から電車にしなくて良かった。
首都高から東名を通り、かみさんの実家のある伊勢原に到着。神奈川中部も昼過ぎ頃は雷が凄かったそうだが、着いた時には雨も小降りになり一段落というところであった。薄雲から差す西日に照らされて、富士山と大山が巨大なシルエットとなって屹立している。日本に帰ってきた、と改めて実感。
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