■Pink Floyd legend Syd Barrett dies
60~70 年代を代表する(そして今なお現役でもある)英国のプログレッシヴ・ロックである Pink Floydの、結成当時の中心メンバであった Syd Barrett が死去。享年 60 歳。
Syd Barrett は 1965 年に Roger Waters と Pink Floyd を結成。Syd Barrett の音楽的ルーツであったブルーズにロックンロールの破天荒な精神を掛け合わせ、さらに幼少の頃より豊かであったというイメージ的側面とがぶつかり合い、正に「サイケデリック」であった Pink Floyd は地元英国のみならず全世界で人気を博す。天才の名をほしいままにし、栄光をその手につかんだ Syd Barrett だったが、しかし脅迫性神経疾患とそれに起因する山のようなドラッグの服用で人格崩壊寸前まで心も体もボロボロになる。Pink Floyd を脱退後はソロ活動に入るが、レコードを数枚リリースしただけでシーンから姿を消し、隠遁生活へ。晩年は好きな絵を描いて暮らしていたという。
世に「伝説の人」は多けれど、これほどまで強烈な「伝説」として後世まで語り継がれる人もいまい。その破天荒な人生と、天才がほんの一瞬の間煌めき作り上げた作品は、彼の死後もずっと語られていくに違いない。久々に「The Piper At The Gates Of Dawn(邦題:夜明けの口笛吹き)」でも聴いて冥福を祈りますかね。
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