先週あたりから徐々に気温が上がり、いよいよ夏らしくなってきた北京。なかでもここ数日は北京にしては珍しくスモッグも霞もなく雲一つ無く晴れ上がり、太陽の日差しがまともに降りそそいだおかげで気温も急上昇。ついに本日は北京中心部で今年最高の 38℃ を記録したとのこと。中心部だけではなく北京市全土に渡ってこの暑さだったようで、南部の豊台区大紅門地区では 39.4℃ という恐るべき気温を記録したらしい。
北京では 24 時間以内に市内の最高気温が 37℃ 以上に上がると予測されると「高温オレンジ色警報」なるものが発令されるらしい。もちろん今日はオレンジ警報大発砲、というより真っ赤っかのレッド警報とでも呼ぶべき暑さだったわけだ。ちなみにこの暑さは北京だけではなく中国全土的なものだったようで、中国西北部の陝西省・西安市では最高気温が 42.9℃ まで上昇し、観測史上最高を記録。西南部の重慶市でも 40℃ を超え、高温警報が発令されている。どこもかしこもオレンジ・レッドというわけである。
で、今日は日曜日ということで、その 38℃ の中をフラフラとそぞろ歩いてみたわけだが、なにせ暑い。とにかく暑い。猛烈に暑い。上から嫌と言うほど照りつける強烈な日差しはもちろんのこと、下から横からアスファルトやコンクリートから照り返す輻射熱も相まって、全身こんがり状態。高温側にセットした恒温槽の中に入っているような感じか。いやまあ恒温槽の中に入ったことのある人はあまりいないような気もするが、要するにメチャメチャ暑いのである。死ぬほど暑い。暑いったら暑い。だって 38℃ ですのよ奥さん。体温より高いんですぜ旦那はん。もう勘弁して。
ただ幸いにも今のところは気温の割に湿度があまりないので、まだ助かっている。暑さは強烈なれど動いてもほとんど汗をかかないので、東京の真夏のような不快さは比較的低い。日差しさえ避ければまだなんとか過ごせる記がする。もっとも一見汗はかいていないようでも体の水分はそれなりに搾り取られているのは間違いなく、しばらく歩くと猛烈に喉が渇いてくるし、体も妙にだるくなる。適度に水分補給をしないと脱水症状から熱中症まで、あっという間に転げ落ちていきそうである。まあこの暑さじゃ、下手におもてに出るより冷房の効いた家で本でも読んでるのが吉なんだろうが。
日本は梅雨真っ盛りで大変不快な気候が続いていると聞く。梅雨に飽きた日本の皆さん、乾燥しまくった北京に一度いらしてはいかがか。もれなく灼熱のオレンジ警報が付いてきますけど。
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