北京市発展改革委員会は、今月 20 日から市内を走るタクシーの料金を値上げすることを発表した。
北京のタクシーは車種によって、1km あたり 1.2 元(約 18 円)の「1.2 元タクシー」、同「1.6 元タクシー」、それと同「2 元タクシー」の三種類がある。街中で最も多く走っているのが「1.6 元タクシー」で、今回の値上げはこの「1.6 元タクシー」を「2.0 元タクシー」に引き上げるもの。ちなみに初乗り料金は全てのタクシーで同一で 10 元(約 150 円)。
中国では、タクシーの燃料代は運転手の負担となる。今回の値上げは昨今の原油高高騰の影響をモロに受けたわけで、燃料価格の上昇に応じてタクシー会社と乗客にも負担を求めることが決められたことによる。燃料価格が 1 リットル当たり 5.2 元を基準として、それ以上になった場合にはタクシー会社と運転手が共同で上昇分を負担するものとする。さらに燃料価格が 1 リットル当たり 5.5 元に達した場合、初乗り距離を超過して利用する乗客に対して、乗車料金に 0.5 元を加えて支払いを求める。燃料価格が 1 リットル当たり 5.8 元に達した場合には 1.0 元の追加支払いを求める。燃料価格が1リットル当たり 6.1 元に達した場合には、運賃そのものを引き上げる。要するにガソリンの値段が上がったら運賃も連動して上げていきますよ、ということ。
私はよくタクシーを利用する。週二回の中国語教室に通う時、また最近始まった週一回の早出遅帰り出勤の時、はたまた週末にちょっとどこかに出かける時、日本にいた時には考えられないほどタクシーに乗る。中国語教室の同学や老師(先生)からは安いバス(市内なら 1 元から 2 元)を使ったどうかと言われることもあるが、いまだに自腹でタクシーに乗っている。
それはバスは時間が読めないこともあるが、なによりの理由は運転手のおっちゃん達との会話で楽しいからである。彼らはたいがい話し好きで、そして親切だ。私のつたない中国語を一生懸命聞いてくれるし、あれこれ面白い話もしてくれる。彼らとの会話の中でおぼえたセンテンスも少なくない。ある意味では中国語教室に通うより、よっぽど中国語の勉強になることもある。運賃値上げは正直痛いが、たぶんこれからもタクシーに乗る続けると思う。
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