日本出張から北京に帰り、ドタバタとあれこれやっているうちに、気がつくと早くも四月。
四月に入った北京は今やすっかり春である。いや、最高気温が連日 20 ℃を越すから、春というよりも体感的にはすでに初夏に近い暖かさだ。たしか日本に行く前は外を歩くにはコートがないとかなり厳しいほど寒かった気がするが、それから一ヶ月も経たないうちに一気に気温が上昇した。「北京に春と秋は無い」と良く言うが、実際に暮らしてみると確かにそうかも、と思える季節の移り変わりの速さだ。ともあれ、長く厳しい冬もようやく終わり、これからは暖かくなる一方。寒いのが苦手な私としては歓迎すべきことではある。
しかし暖かさとともにやって来るのが黄砂。すでにその先陣が、西北から吹く風に乗って北京にもやって来ている。おかげで空はどことなく黄色っぽく、街中は埃っぽい。それでもまだまだ序の口で、本格的な黄砂襲来はもう少し先だそうである。それでもすでちょっと外を歩くと髪の毛が砂でジャリジャリする気がする。北京に来て初めての春。そして初めての黄砂。これから本格的に黄砂がやって来たら一体どういうことになるのか、楽しみであり、ちょっと不安であり。
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ネットで見つけたネタで一発。
METAL A HEADBANGER’S JOURNEY異変は1986年-へヴィメタルが世界で最も有名な音楽となった。
若者は髪を伸ばし、メロイックサインを振りかざし、そしてエアギターを弾いた。しかし、それを好まない者もいた。批評家は、メタルは野蛮な音楽であると非難し、“病的”で“不快”、“悲惨”“危険”とまで評した。
へヴィメタルはモラルをかき乱す存在で、メタル・ファンは生活水準が低く、将来性のない若者ばかりで、社会破滅の元凶であるとみなされた。「なぜメタルはいつも偏見を持たれ、非難されるのか」そんな思いに取り憑かれた一人の男が、その答え探しに旅立った―――。
少年時代からメタルを愛する監督、サム・ダンは自らの愛するメタルのルーツを探す旅に出る。L.A からバーミンガムの薄汚れた路地、果てはノルウェーの暗い森に至るまで、メタルの聖地を次々に訪れ、そのルーツに迫る。
その中で、自らの尊敬するヒーローと会い、メタルとセクシャリティや宗教、暴力、死との強い結びつきを改めて思い知らされるサム。そして大のメタル・ファンの彼ですら弁護することのできないカルチャーを初めて知る。それは、誤解されてきた芸術を改めて見直すことでもあった。
本作は、メタルという音楽に秘められた複雑なカルチャーの全てを映し出しながら、それに伴う社会を鋭く描いたドキュメンタリーである。
なんでも筋金入りのメタル・マニアの監督が世界中のメタル聖地を訪ねて回るというドキュメンタリー映画だそうである。いやもう、てっきりエイプリル・フールネタだとばかり思ってスルーしていたが、その後気になっていろいろネットで調べてみるとどうやら本物らしい。なんだか凄いことになってますが。
この真面目なんだか馬鹿なのかよく分からない映画ではあるが、しかし相当気合いは入っているようで出演陣はかなり豪華。BLACK SABBATH、ALICE COOPER、IRON MAIDEN、DIO、MOTORHEAD などの大御所はもちろん、SLAYER、ROB ZOMBIE、SLIPKNOT、はては CANNIBAL CORPSE(!)などのマニアックなところまで、とりあえず意気込みだけは凄そうな様相を呈している。でもその割にはメタルの歴史を語る上では外すことの出来ない METALLICA や MEGADETH、それにいわゆるところの「メタルに対する偏見」の権化たる OZZY OSBOURNE、JUDES PRIEST が入っていないあたりは若干片手落ちの感が否めない。いまさら過去の苦い経験をあれこれほじくり返されるのが嫌だったんですかね。
ということで、全国 300 万人のメタル・マニア必見!かどうかは知らないが、機会があれば是非どうぞ。
私?そのうち中国で海賊版 DVD でも出たら買ってもいいかも。
「メタル ヘッドバンガーズ・ジャーニー」
6/24(土)より、渋谷シネ・アミューズ他にてロードショー