今日は午前中、北京の会社でいくつか残務を片づけた後、北京首都国際空港から午後の便で日本へ向かう。いつもの如く 30 分ほどの遅延があったが、無事に離陸。機内は思ったよりも混んでいる。と言っても三列シートの真ん中や窓際二列の片側は人がいない状態だからこれでも十分空いているが、年末に日本に帰ったときはさらにガラガラだった。
機内映画で「博士の愛した数式」を見て和む。深津絵里の家政婦役はほぼドンピシャだけれど、博士役の寺尾聰には若干違和感。私の脳内イメージではもう少し年配で渋い初老の男性を想像していたのだが。たとえるなら「天才・柳沢教授」のような感じか。しかしこの人、年を重ねるに連れてますます親父そっくりになってきたな。
それはともかく、映画の出来としては今ひとつな印象。せっかく芸達者な人たちを集めたのに、全く生かし切っていない。原作の持つ深く静かな感動を深追いしすぎて自滅したのか、はたまた単なる時間の制約か、なんだか安っぽい二時間ドラマのようだ。それに物語の大事な核である数や数式の面白さ、美しさをあまりにもないがしろにしすぎ。だいたいオイラーの公式の本当の美しさってのはな、ってまあそんなことはどうでもいいか。
映画を見つつ飯を喰いつつワイン三本とビール二本を飲みつつ(飲み過ぎだ)しているうちに成田空港に到着。しかし日本は寒いな。電車を乗り継いで千葉県某所のホテルに到着。
ところで日本に来る直前になって PC の調子が非常に悪くなってしまったのである。メールクライアントの Thunderbird でメールを受信しようとすると、なぜかアンチウイルスアプリの Norton Internet Security がクラッシュに、それ以降メールの送受信が出来なくなってしまうのである。しかも仕方なく Windows を再起動しようとしても、シャットダウンプロセスが途中でストップしてそれっきり電源が切れなくなるのである。北京在住中になんとか直そうと思ったのだが時間切れで断念。
なのでホテルについて早速復旧に取りかかる。まずはウイルスなどの影響かと思いウイルスチェックしてみるが問題なし。次にネットに接続して障害対策を検索してみれど、これと思わしき情報は無し。仕方なく一旦アンチウイルスアプリをアンインストールして再度インストールを試みる。PC を再起動後、恐る恐るメールチェックしてみると、おお、無事にメールを受信できたではないか。やれやれと一応もう一度ウイルスチェックを実行して再起動すると、なんとまたもやメール受信の途中で Norton Internet Security がクラッシュしてしまうのだった。ううむ、なんなんだこれは。アンチウイルスアプリをディスエーブルすれば、とりあえずメールの送受信は成功するのだが、セキュリティの甘いホテルのネット環境でアンチウイルスアプリをオフするのはちょっと気持ち悪いしなあ。どうしたもんか。
ともあれ、今日から来週の木曜日まで日本に滞在である。
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