本日はバレンタイン・デー。中国では「情人節」という。
中国でのバレンタイン・デーの歴史はまだそれほど長くなく、以前は単に贈り物を贈って終わりというパターンが多かったそうだ。しかし最近は日本と同じくカップルで食事や映画に行ったりすることが主流になったらしい。
ちなみに中国では日本と違い、バレンタイン・デーは男性から女性にプレゼントを贈るのが一般的である。贈り物としては中でもバラが人気を博しているそうで、確かにこの時期になると街のあちこちでバラを売ったり花束を抱えた男性の姿を見ることが多い。
どうでもいいが、今日タクシーに乗ったら道がやたらと混んでいる。タクシーの運ちゃん曰く、「今日は情人節だから若い連中が街に大勢繰り出して混雑してるんだ」とのこと。「こう道が混んじゃ商売あがったりだよガッハッハ」と何故か豪快に笑っていたが、人がたくさん繰り出せばタクシーに乗る機会も多いだろうし、そこそこ稼ぎ時のような気がしないでもない。まあ確かに今日は人通りがいつにも増して多かった。
ここでふと思い立ち、そういえば他の国のバレンタイン・デーはどうなっているのかと調べてみると、こんなページがヒットした。ここによるとお隣の韓国でも日本と同じく韓国でもバレンタイン・デーがあり、女性が男性にチョコレートをプレゼントする習慣があるらしい。また日本生まれの「ホワイト・デー」も輸出されていて、3 月 14 日になるとバレンタイン・デーのお返しとして男性から女性に贈り物をするとのこと。
しかし韓国ではこれらの習慣が独自の進化を遂げ、さらに 4 月 14 日の「ブラックデー」なる記念日を生み出したのだそうだ。上記のサイトによると「ブラックデー」とは、バレンタインデーともホワイトデーとも無縁だった人が、黒いソースのかかったジャージャー麺を食べて慰め合う日なのだという。この日は恋人のいない人は黒い服を着て、喫茶店では必ずブラックのコーヒーを飲まなければならないらしい。ううむ、そうだったのか。なんだか凄いことになっているが、どうせそこまでブラックになるなら BLACKSABBATH でも聞いて、ますますどんよりしていただきたい。
なんだか暴走気味の感が絶えないこれら一連の習慣だが、驚くことにさらに続きがある。その次の 5 月 14 日は「ローズデー」といい、バレンタイン、ホワイトデーをともにすごした恋人が、相手をどう思っているか決定する日なのだそうだ。贈られるのが黄色いバラなら別離、白いバラなら友情、赤いバラなら愛情を意味しているのだという。そんなこといちいち確かめなくても良かろうという気もするのだが、ここまで習慣が暴走すると、もうどうでもよくなったりしないのだろうか。
しかしそうすると他の月の 14 日ははたしてどうなのかと調べてみたら、やっぱりあった。なんと全ての月の 14 日にそれぞれの意味づけがなされていた。6 月 14 日はキス・デー、7 月 14 日はシルバー・デー、10 月 14 日はワイン・デー、12 月 14 日はハグ・デーだそうで。ううむ、恐るべし韓国。でもここまでしなけりゃお互いの気持ちを確認できないんですかね。
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