だいぶ出遅れた感があるが、ネットで見つけたガジェットものネタ。高品質なシュミット・カセグレン式天体望遠鏡メーカとして知られる Celestron から、天文データベースとGPS、傾き/地磁気センサを内蔵、現在見ている星の情報を教えてくれる天体ナビゲータの SkyScout が発売される。
この SkyScout は、フィールドスコープのような形をした製品で、手でもってのぞき込んで使うように設計されている。一見、単なる望遠鏡のようにも見えるが、GPS と地磁気感応型電子コンパス、三軸傾きセンサを内蔵し、ユーザが空のどこを見ていても天体を認識できるだけでなく、電源を入れるとデータベースと位置情報から「今夜の必見トップ10」を教えてくれたり、星座の見方や天文学について学習するソフトも内蔵されているという、今までになかった非常に面白いガジェット。内蔵されたデータは 6,000 個の恒星、1,500 個の二重星や変光星、88 の星座、100 以上の星雲や銀河、星団など、肉眼で見られる星々はほとんどカバーされているというから、相当強力だ。
また内蔵されているデフォルトの機能だけでなく、USB で PC と接続すればスペースシャトルなどの宇宙機や彗星といった一時的なイベントもデータベースに加えることができる。さらに SD カードスロットでも天文ソフトウェアやデータのアップデートが可能。地磁気コンパスではたしてどれだけの精度が出るのか興味のあるところだが、これら機能のリストを読んでみるだけでも実に楽しそうな感じ。
PC 用のプラネタリウムソフトで星空にさまざまな情報を表示したりするものは多くあるが、これは実際に星空を眺めて自分の目で夜空を観測しつつそれを実現できるところが画期的だ。このガジェットを手に持って夜空に向けるだけで、機械が勝手に今、見ている星空を解説してくれたり、あるいは見たいと思う天体まで誘導してくれるところを想像するだけでワクワクする。あまり天文に詳しくない人はもちろん、そこそこ詳しい人でもいろいろ新たな発見をもたらしてくれそう。
本国アメリカでは今年の三月、日本でも七月頃に発売が予定されているらしい。アメリカでは 399 ドルと比較的買いやすい値段設定になっているので、是非とも日本でもそこそこの値段で発売されることを希望。いやしかし、これ。非常に物欲を刺激される一品ですな。出たら買ってしまいそう。
PC Watch の記事:http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0112/ces14.htm
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