今週の頭あたりからどうも体調がおかしいと思っていたのだが、案の定というかなんというか、一昨日の昼過ぎ頃から背中の筋肉が痛み始めた。これはもしやいつもの風邪の前駆症状か、と思う暇もなく、全身を襲う倦怠感と発熱感に包まれ、夜にはついにダウン。木曜日は中国語レッスンの日だったのけど、そんな状態では行けるはずもなくお休み。春節休み前の最後の授業で行きたかったのだが仕方なし。
背中の痛みと体の怠さはそこそこあったものの、発熱はさほどでもない感じだったので、一晩寝れば回復するかと思ったが、翌朝になっても症状はほとんど改善しなかった。これまた仕方なく会社を休み(そういえば中国に来て初めての欠勤だ)、タクシーにて病院へ向かった。
訪れた病院は某著名日本人向けマンション内にある診療所。ここはさすが日本人向けマンションの中にあるだけあって、看護婦も医師も全て日本語が通じるのがありがたい。今の私の中国語のレベルじゃ、自分の体の状態を過不足無く説明するのはなかなか困難である。二三日前から喉が痛い、ぐらいならなんとかなるものの、背中がズキズキ痛いの「ズキズキ」とか、とりあえず下痢はしてないの「とりあえず」などはなんて言えばいいんだろうか。
受付を終え、診察室に呼ばれた。担当してくれたのは女性の中国人医師。淀みない、というより今時の下手な日本人よりもよっぽど綺麗で正確な日本語で問診、続いて聴診、触診が行われた。結果、下された診断はやはり風邪。なんでもやってくる患者(もちろん日本人が多い)の中で風邪やインフルエンザの割合が最近とみに増えてきているらしい。とりあえず私はインフルエンザではなさそうなので、薬を飲んで十分休養すればすぐに良くなるとのことで、まずはホッとする。医師曰く「日本人は少しぐらい調子が悪くても頑張って無理をして、こじらすことが大変多い」とのこと。体の具合がおかしいなと思ったら無理せず一日ぐらい休め、との忠告をいただく。そりゃそうなのだが、なかなかそうもいかないのが日本人駐在員の辛いところなのですよ先生様。ともあれ、帰宅してさっそく処方された薬を飲み、あとはひたすら眠って回復を待つばかり。
そして一晩明けた今朝はすっかり快方である。若干お腹の調子が今ひとつなものの、寝るのも辛かった背中の筋肉痛も体の怠さもすっきりとなくなった。やはりゆっくり休んだのが良かったのか、もらった薬が効いたのか、あるいはその両方だったのか。なんにせよすぐに良くなったのは大変ありがたい。春節の休みの前にやらなければならないことは沢山あったのだ。これで休み前の最終日にラストスパートをかけられる、ってこういう考え方が日本人の悪いところですか先生様。
ということで、今日は春節前の最終日。旧暦であるところの大晦日である。会社に来てみるとやはり皆どことなく落ち着きがなく、休み前特有のソワソワした雰囲気が漂っている。日本人の感覚からすると単なる一月下旬のなんでもない日というのが正直なところだが、これもまた郷に入ればなんとやら。お祭りがすぐそこまで来ている感じを、一緒になって味わうのが吉であろう。
今日はすでに昼間から、あちこちで爆竹を鳴らすバンバンと威勢のいい音が聞こえてくる。ちなみに今夜は会社の同僚(中国人)の家にお呼ばれしているのだ。中国での初めての春節を中国人家庭で過ごすなんて、なかなか素晴らしい体験である。はたして中国流新年の迎え方はどんなものなのか。じっくり堪能したい。
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