つい先日四川省の成都に出張したばかりのような気がするが、今度は今週の月曜日より広州、上海に出張に来ている。広州は既に通過し、現在いるところは上海市内の某ホテル。
出張に出かける時、北京はすでに冬真っ盛りで外出するにはコートが必需品だったが、さすがにぐっと南に下った広州ではコートはもちろん必要なしなのは当然として、最高気温も 24℃ まで上昇するという、暖かい、というより暑いと言った方がより正確なほど。広州は中国の南の端の方に位置し、香港からも北へ車で三時間ほどとほど近い。緯度的にはほとんど亜熱帯である。この季節でもこれだけ気温が高いのは当たり前と言えば当たり前だけど、冷たい冬に突入した北京の感覚からすると立派な夏である。街の様子も南国らしくなんとなく開放的で明るい雰囲気で、冬の灰色に沈みつつある北京からするとまるで別世界だ。これが同じ国のこととはおよそ思えない。中国はやはり広いのだった。
今いる上海も広州よりはいくぶん涼しいとは言え、最高気温が 14~15℃ まで上がる。北京よりかなり暖かくて、また広州に比べると湿気も少なく、なかなか快適な季節という案配である。これで空気がもう少し綺麗だったら文句なしなんだが。北京も排気ガスの臭いがあちこちに漂っているけれど、上海もさすが大都市だけあって北京に負けず劣らず空気が悪い。喉が痛いのは風邪気味だからだけではあるまい。
しかしまたぞろ地方に出張ということは、つまりは白酒漬けの一週間ということでもある。今週はずっとあのアルコール度数 60 度近い悪魔の酒を、否が応でも飲まざるを得ない日々が続いているわけである。正直、いい加減嫌になってきたが、これも仕事だ仕方なし。出張から戻ってきて私の肝臓は、はたしてまともに機能しているのだろうか。
明日も上海。
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